2010 06 03

グリーンフィンガーズ

グリーンフィンガーズ

監督 : ジョエル・ハーシュマン
出演 : クライヴ・オーウェン、ヘレン・ミレン、デヴィッド・ケリー
2000年公開(イギリス)
メディアファクトリー Amazon

カチンコ ずっとずっと観たいと思っていた映画。
   今はDVDも絶版で高値になっている上、
   契約している宅配レンタル会社には在庫がなく、
   長い間、苦虫をかんでいたところ・・・。
   幸運にも、職場の同僚が「好きそうやったから」と、
   貸してくれたので、早速その日のうちに喜んで!

   感想としては、特に男性に観てほしい!!
   そして、この楽しさ、この恍惚感を味わってみてほしい!!
   囚人が有名なガーデニングショーで賞を取るという
   ウソのような実話が元になっている物語。
   古いものですが、オフィシャルサイトはこちら

グリーンフィンガーズ2
一番好きな場面。体育会系の試合前日、監督が選手たちへ声をかけるように、
ショーを目前に控えた花たちに、ひと鉢ずつ肥料を与えながら、激励している。
posted by クラタ at 00:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物の映画

2010 05 12

画家と庭師とカンパーニュ

画家と庭師とカンパーニュ

監督 : ジャン・ベッケル
出演 : ダニエル・オートゥイユ、ジャン・ピエール・ダルッサン
2007年公開(フランス)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント Amazon

カチンコ 庭師とひと口に言っても、国や地域によって立場や処遇は
   さまざまで、庭のつくり方や扱いもまったく異なるもの。
   フランスの片田舎(カンパーニュ)、労働者階級の庭師。
   大鎌で荒れ果てた庭の草を刈り、家庭菜園をつくる。
   日本の農村風景に近い感覚で、庭園とはほど遠い。
   日本の土地が広大なら、庭のあり方も多少違ったはずで、
   木を小さく保つための剪定技術も、今ほど発展しなかった?
   職人ならではの厳しい徒弟制などとは無縁の、
   のびのびとしたゆるやかな暮らし・・・。
   これでほんとにお金がもらえるんなら、是非とも移住したい。
posted by クラタ at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物の映画

2010 04 13

夏時間の庭

夏時間の庭

監督 : オリヴィエ・アサイヤス
出演 : ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング
2008年公開(フランス)
紀伊國屋書店 Amazon

カチンコ パリ「オルセー美術館」開館20周年記念作品。
   登場する美術品や家具は、絵画以外すべて本物を使用。
   美術館と個人の所蔵物を貸し出して、撮影が行われた。
   印象派の画家が好んだ、イル・ド・フランス地方が舞台となる。

   今は美術館に飾られるだけとなってしまった芸術品にも、
   過去には家族という存在があり、実際に使われていたこと、
   それを手放すまでのドラマを美しい庭とともに情景として描く。
   当たり前の生活用品だったからこそ無造作に扱われ、
   価値とは無関係にモノとしての愛着をもち、
   徐々に遠い存在になっていく寂しさは、人間同士でも同じ。

   『ショコラ』や『ポンヌフの恋人』などでも見られるように、
   全く異なる個性的なキャラクターを毎回見事にこなしていく、
   ジュリエット・ビノシュのマルチぶりにも感嘆。
   今回演じたプロダクトデザイナーには、実在のモデルが。
   オフィシャルサイト「Gallery」に、美術品解説や庭の様子。
posted by クラタ at 19:21 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物の映画

2010 04 04

THE GARDEN

THE GARDEN

監督 : デレク・ジャーマン
出演 : ティルダ・スウィントン、ロジャー・クック
1990年公開(イギリス)
アップリンク  Amazon

カチンコ シュールすぎて、なかなか入りこめなかった。
   ただ私の場合、映画の良し悪しは後々定まっていく。
   観終わった瞬間、心地よさをおぼえても、
   二度と思い出すことのないものは、もう観ることもない。
   逆に、表現が直接的すぎたり、退屈だったのに、
   ふとした時ごとに光景が甦ってくるものは、
   何かの節目でまた観返したりする。
   この映画は後者になる予感がしていて、
   特に、デレク・ジャーマン自身の庭は必見。


監督のデレク・ジャーマンは同性愛者で、1994年にエイズのため
この世を去っているが、作品には必ずと言っていいほど、
男性同士の性的な描写が現れる。

それを理解するには、彼の遺書にあたる『At Your Own Risk』の
翻訳を手がけた、大塚隆史氏のコラムが参考になった。
(『デレク・ジャーマンが逝ってしまった』は→こちら

当時イギリスでは、学校の教材などに同性愛を助長する出版物を
使用しないという法律「セクション28」が制定されるところで、
それに対しての反発もあったとか。

「庭」はエデンの園を指し示しているようで、
同性愛者をその住人として描き、キリストに断罪させることで、
同性愛を禁じたキリストへの疑問符を提示していたのか・・・。

derek jarman\'s garden
     デレク・ジャーマン(著)・ハワード・スーリー(写真)
     Thames & Hudson 1995 Amazon

晩年過ごした家と、映画にも出てくる庭が収められている。
彼は庭を愛し、たくさんの植物を大切に育てていたが、
いわゆるガーデニング的な様子とは、一線を画すもので、
植物は無機物とともに独特のリズムで配置され、囲いもない。

特に石については、興味深い使い方があちこちで見られるが、
(円形に敷き詰めたり、首飾りのようにしたり、立てたり)
奇をてらったというよりも、何かに祈りを捧げるような力が宿る。

その石や流木のせいなのか、どことなく
ジョージア・オキーフの絵を思い起こさせる平面的な庭。

背の高い木々はなく、特に目立った色もなく、まわりは荒野。
遠くまで見渡す視界を遮るものはなく、奥には原子力発電所が。
本来彩りがあるはずの花たちも含め、とてもとても静かで、
8年の歳月の中で様変わりしながら、墓場に見える瞬間もある。

エコや癒しといった華やかな言葉は不釣合いで、
淡々と儀式のように作業をこなす姿だけが、そこにあった。
posted by クラタ at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物の映画

2010 03 11

GREEN CARD

GREEN CARD

監督 : ピーター・ウィアー
出演 : ジェラール・ドパルデュー、アンディ・マクドウェル
1990年公開(アメリカ)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント Amazon

カチンコ 色彩学のスペシャリストであり、映画にもかなり詳しい
   松田博子先生が、ぜひ観て!と薦めて下さった。
   ここに出てくる温室に憧れて、図面起こしもしちゃったと、
   お手製の間取り図までいただいて。

   早速DVDを取り寄せたものの、ジャケット写真だけみて
   しばらく放置してしまっていたが・・・。
   ようやく観て、ようやく納得!!これを私に、という理由も。

   主演のブロンディ(アンディ・マクドウェル)は園芸家。
   あるマンションに付属している温室が欲しい、ただそれだけで
   偽装結婚してしまうのだが、その温室の魅力的なこと!!
   真面目で冷静な彼女も、このことにおいてだけは狂信的。
   そういう場所を探してここ何年か家探しを続けている私にも、
   彼女の気持ちは愛しくなるほどよくわかった。

   彼女らが行っている、スラム街に植樹する慈善活動に対し、
   フランス人でがさつなジョージ(ジェラール・ドパルデュー)が、
   きれい事じゃ済まされない、木はいくら植えても食べられない、
   と放つシーンでは、私自身、身につまされる思いがした。
   
   一生懸命なのは素敵なこと。
   でも、たまには違う角度から見直してみて、と言われたような。
   とにかく、これからまた何度も観ることになる予感。
posted by クラタ at 01:10 | Comment(4) | TrackBack(0) | 植物の映画