2010 02 28

ガストラロエ+ハオルチア4種

このうち、種類の違う仲間はずれは誰でしょう?

まずは、奥にいる一番大きなお父さん。

満天の星

一見、右端のお兄ちゃんとそっくりですが、
実は、お父さんが答えです。
他はみんな、以前にもご紹介したハオルチアの仲間。
(ちなみに、前回のは「グリーン玉扇(ぎょくせん)」です。)

お父さんは、ガストラロエ(Gasteraloe)といって、
どちらもアロエ科のガステリア(Gasteria)とアロエ(Aloe)を
交配させて生まれた品種です。

みんなに比べて大きいのはそのためで、逆にハオルチアは
ゆっくりゆっくり成長し、そんなには大きくならないようです。

では、お兄ちゃんはどうでしょう。

竜の爪

お兄ちゃんは、「竜の爪」と呼ばれるハオルチアです。
もとは、「墨斑(すみふ)」という、淡い緑に濃い緑の線を流したような
特殊な斑入りの品種から、「株分け」されて育ったようです。

植物には「先祖がえり」という現象があって、
さまざまに品種改良を続けられた植物体が、
突然、先祖をさかのぼった性質を示すことがあります。

また、変わった色や形、立派な大きさで流通している鉢は、
その代だけでもそういった魅力ある性質が持てるよう、
特別な品種改良を行っている場合があります。
そのため、次の代ではまったく違う性質が出てきたりします。

おそらくこれはそのどちらかで、すでに斑はなくなり、
おじいちゃんかおばあちゃん、そのまたご先祖かにいた、
「竜の爪」と血がつながっていることがわかります。
人間の遺伝と似ていますね。

お父さんとの違いは大きさだけでなく、上から見た時の様子。
内側の白い点々が、お兄ちゃんにはありません。
ちなみに、お父さんの名前は「満天の星」。納得です。

次に、左端のお母さんと左から二番目の妹。
二人もわりと似ています。

コレクタ

お母さんの名前は「コレクタ」。

寿晃錦

妹の名前は「寿晃錦」です。

ちょっと色黒なのと、お花のつぼみをつけているところも共通点。
ハオルチアは、自生地が乾燥地(南アフリカなど)の岩陰とされ、
風通しのいい日陰を好むといわれています。

緑色をした品種なら、室内や軒下に置いておくことで
その色が保たれますが、直射日光に当たることで
赤っぽくなったり、紫っぽくなったりします。

「コレクタ」も「寿晃錦」も緑色のものがよく出回っているので、
この二つはそのための変色ではないかと思います。
一般的には、「葉焼け」といってダメージの一種とされますが、
この色を好んでわざと日に当てる方なんかもいらっしゃいます。

中心から新しい葉っぱが次々出てくるので、
真ん中に見える小さい葉っぱの色の方が
本来持っている色に近いこともわかります。

逆に、室内や日陰で光の量が足りないと、
「徒長」といって、葉がだらしなく伸びてしまったりするので、
ハオルチアがお好きな方は、ほんとにまめに手入れをされます。

そして、前回ご説明した「窓」に二人の特徴の違いが見えます。
お母さんは血管のような、あみだくじのような模様。
妹は、ストライプ模様です。

最後に、個性的な弟。

ブラックブルニアエ

これがみんなと同じ仲間だなんて、一瞬戸惑ってしまいます。
でも、れっきとした多肉植物で、やっぱり少し肉厚です。
アロエにも、「グラス(草という意味)アロエ」という種類があり、
同じようにひょろっとした草のような姿をしています。

名前は「ブラックブルニアエ」。
基本は、弟のようなナローリーフ(細葉)タイプで、
他にはブロードリーフ(幅広葉)タイプなどもあります。

前回お話しした硬葉系と軟葉系に注目してみると、
お兄ちゃんと弟が硬葉系、お母さんと妹が軟葉系です。
以上、この一家だけ見てもいろんな情報がつまっています。

今回、この家族を里子に出された方は、多肉植物を中心に
なんと1000鉢(!)も育てられているそうで、
子どもができたり、置き場所がなくなってきたりすると、
里親募集をしているそうです。

全員おそろいの鉢を見てわかるとおり、
ほんとに大事に育ててらっしゃっるようで、
そういった「どうしようもなく植物好き!」な方たちが
活躍できる場を、今後提供していけたらなと思っています。

里親・里子やそれ以外の件についても、
みなさんのさまざまなご意見をお伺いしたいので、
近々アンケートを行っていく予定にしています。

その時はみなさん、ご協力お願いします!!
posted by クラタ at 10:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

家族写真

父・母・長男・次男・長女の5人家族。
全員そろって、初めての記念撮影です。
埼玉から一昨日、引越してきました。

家族写真

植物の「里親」・「里子」って、聞いたことありますか?

たとえば手入れをしていて、葉っぱの一部が折れてしまった時、
「葉挿し」という方法で、かけらから再生できることがあります。
また、株の根元から小さい「子株」が生まれてきたら、
「株分け」して新たに植え直し、育てていくことができます。

あるいは、引越しや海外転勤など、やむを得ない事情で
大切にしていた植物を手放さなければならないことがあります。
他には、植物を育てるのが上手すぎて、
どんどん増えていく植物を整理しなければならないことがあります。

いずれの場合にしても、このまま捨ててしまうのは忍びない!
せっかくなら、植物が好きな人に引き取ってもらいたい!!
という共通の思いを持つ人たちが、その植物たちを「里子」に出し、
心ある人たちが「里親」を請け負うといった素敵なシステムです。

これは、今に始まったシステムでもなく、昔から家族間もしくは
ご近所付き合いの中で日常的に行われてきたことで、
「おすそわけ」のような善意によって成り立つものです。

なので、多くの場合「タダ」でやり取りされたり、
おたがいの持っていない種類同士を「物々交換」したりします。

私のご近所にも、植物園のボランティアをされているような
栽培上手の奥さんがいて、鉢が増えては軒先に
「よかったら持って帰って下さい」と紙を貼り、並べておられます。

私もはじめ、遠慮がちに様子を見ていたのですが、
その前を通ってみるたびに鉢は急速に減り、
あっという間になくなりそうだったので、声をかけていくつかもらい、
その後お礼にアップルケーキを持って行きました。

その方の場合なら、もう置き場所がないからとおっしゃって下さり、
必ずしも、お礼の品が必要なわけではないですが、
タダでもらうのも気が引けるし、何となくおたがい得した気分。

最近は、ご近所でなくともインターネットが普及しているので、
園芸関係のサイトやSNSのコミュニティなどで、
里親募集と応募が行われていますが、ほんとにすぐなくなります。

送料負担の条件でも、みんなどんどん志願して、
どんどん次の新しい家が決まっていきます。
以前から、そういったパワーにはものすごく興味があって、
何とかいかせないかと、今いろいろ手段を練っています。

その現場リサーチの一環として、初里親志願をしてみたのですが、
今回の件に関しては、里子と呼ぶにはふさわしくないほど
立派な大家族だったので、みなさんにご紹介したいと思います。

「ガストラロエ+ハオルチア4種」へつづく)
posted by クラタ at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 02 22

このきなんのき

今日は、平成22年2月22日。
ゾロ目マニアにはたまらない並びのようですが、
2(ニャン)2(ニャン)2(ニャン)で、ネコの日でもあります。

うちにもネコが一匹いるので、しかもジ(2)ロウという名前なので、
お祝いかー!?なんて浮かれていたんですが。

昨日の深夜のこと。
ジロウが急に、いつもとは違うはげしい声で鳴き出しました。
最近体調が悪いので、なかなか鳴きやまず、うろたえ不安に。

その時、ふと時計に目をやると・・・ななんと、2時22分!!
しかも、23分になった瞬間、ジロウはピタッと静かになりました。
自分でお祝いでもしてたのでしょうか。

ジロウ
それはさておき、このきなんのきとは、歌でもCMでもなく、
樹木の種類を鑑定してくれるサイトの名前です。
ここに種類のわからない樹木の画像を送ると、
大体の樹木の名前は教えてもらえる仕組みになっています。

というところまでは、よくありそうな話。
ですが、このサイトを管理してらっしゃる林将之さんは、
ちょっとひと味違う、植物界の偉大な功労者です。

まず、従来の樹木図鑑が一般の人には見分けがつきにくく、
結局、樹木の特定にいたっていないことに疑問を持ち、
葉っぱだけに焦点を絞った鑑定法や図鑑作りを目指されました。

そして、葉っぱそのものを直接スキャナに取り込むことで、
よりリアルで鮮明な質感の記録方法を確立。
地道なデータ収集は、数万点(!)にも及びました。

葉っぱで調べる身近な樹木図鑑
      林将之(著)
      主婦の友社 2008 Amazon

それらの膨大なデータを元に、
今では葉っぱ出樹種を見分ける図鑑を出版されていますが、
より幅広い分野で活用されるようになっています。

たとえば、女性や親子向けの写真絵本。

はっぱ
      林将之(著)
      春日出版 2007 Amazon

それから、「庭木検索システム」です。
(「無料体験申し込み」から、サンプルなどが見られます。)
これは、補償コンサルタント業務の会社が運営している
Web上のシステムで、林さんが監修されています。

補償コンサルタントとは、聞き慣れない職業ですが、
公共事業で立退きを迫られた方々に、土地購入や建物移転など、
一定の財産に損失が出ないよう補償するための
不動産に関するコンサルティング業務が主な仕事のようです。

その補償に際し、さまざまな調査や評価を行う上で、
樹木もその対象になることがあります。

庭木検索システムは、利用料を払う登録制になっていて、
システムを使えば、植物に詳しくなくても、葉っぱの形や付き方、
色などから樹種を確定できるという、まさにスキマ産業です。

また造園業の仕事でも、公共事業などの場合、
『建設単価』という月刊誌に、剪定単価が樹種別に載っていて、
それを参考にしながら金額を決めていくことがあります。

補償管理業務にも同じように、『補償標準書』なるものがあり、
そのどちらも、掲載されている樹種はごく一部で、
単価を調べたくても掲載されていない種類は、実際多いです。

そんな時にも、このシステムでは似た性質や形状の樹木が
簡単に検索できるので、金額設定もすぐにできるのです。
それを可能にしたのはやはり、圧倒的に多いデータの量。

そして、葉っぱと一緒に全体像も見れたり、
いろんな特徴別の解説があったり、
何よりデザインがきれいで、見ているだけでヨダレモノです。

年会費を払っても、高くない!気がするこのサイト。
もう少しお金に余裕がある時に、もう一度覗いてみようと思います。

それにしても、まだまだお若い方なのに、後世に残っていく研究を
重ねられている林さんには、頭のさがる思いです。
今もさまざまな活動をされているので、これからも大注目です!

(このページは22:22アップ予定です猫
posted by クラタ at 22:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 02 13

ecoffin [WiLL]

これは一体、なんでしょう?

ecoffin [WiLL] 1

木のお家?
小物入れ??

いえいえ、縦にとっても長いんです。

ecoffin [WiLL] 2

んー、お箸箱?
斜めになったベンチ??

いえいえ、実はこれ・・・。

ecoffin [WiLL] 3

棺なんです。

そう、人が亡くなったときに入る棺桶です。
ウィルライフという会社で実際に販売されているもので、
高知・四万十川上流のヒノキで作られています。

ウィルライフの親会社であるトライウォールは、
もともと「トライウォール・パック」という
アメリカで開発された三層段ボールの梱包材を扱っていて、
超重量に耐える素材特性をいかした、家具などを提案されています。

トライウォール

そのトライウォールを使って製作されたのが、
段ボール製の棺である、ecoffin [noah]でした。
段ボールといっても、布張りのおかげで外見は何ら変わりません。

コフィンとは棺のことで、日本のコフィンは
天然木製か合板製のものが一般的ですが(マイケルは純金)、
天然木製は高価なため、合板製が主流になっています。

そこへ新たに開発されたエコフィン[ノア]は、
合板製のコフィンと比べ、使用する木材量を2/3、燃焼時間を1/2、
有害ガスの排出を1/3(天然接着剤使用)に抑えられるという、
材料や使用後のことを配慮した「エコフィン」作りを可能にしました。

私たち日本人は、ほとんどの場合亡くなれば火葬されます。
その火葬を含む一回の葬儀で排出されるCO2は、
大人ひとり一年分の呼吸量に匹敵するそうです。

そういった事実から、トライウォールは「エコフィン生命の森」として、
モンゴルでの植林活動プロジェクトを始め、
エコフィン[ノア]1棺に対して、10本の植林を導入しました。

この取り組みは単なる環境問題にとどまらず、
実際に使用した人の声などを読んでいると、
通常のコフィンにはなかった満足感を得られているように感じます。

志半ばで亡くなったり、心優しかった故人に対して、
社会貢献につながること、最期の思い出に植林ができたことで
故人にも見送る家族にも、ある種の清清しさを与えるのでしょうか。

生命の森

そういった一連の活動に目をつけたのが、
あの坂本龍一さん率いる、more Treesです。

モア・トゥリーズは、国内外の森林を整えたり、新しい木を育てることで、
本来持つ森林の保水力や生命力を回復させていく、
そして自然エネルギー中心の社会を目指していく活動団体です。

加えて、森林整備の際に出た間伐材を使ったアイテムを販売し、
その売り上げの一部もまた、森づくりなどに充てているそう。

そんなモア・トゥリーズが所有する、四万十川上流の森で育った
ヒノキの間伐材から、写真のecoffin [WiLL]は作られています。
同じくこちらの売り上げも、一部は森づくりに使われます。

エコフィン[ノア]も、エコフィン[ウィル]も、
今の時代の葬送のあり方を認識すると同時に、
心安らかな眠りにつく手段として、徐々に認知度が高まってきています。

今、ダム工事中止が話題となり、森の保水力に注目が集まっています。
林業志望の若者も増える中、なかなか受け入れ態勢が整わないまま、
荒廃した森林は放置されたままになっています。

木を切る人、加工する人、加工したものを買う人、使う人、
そしてまた木を植える人、育てる人へ・・・。

この循環サイクルは、私たちの死にゆくその時まで、
関わるべき対象となってきているようです。



追記−fudoさん&みなさんへも!

阿蘇草原再生プロジェクト
http://www.aso-sougen.com/

詳細は、コメント欄をご覧下さい。
posted by クラタ at 21:05 | Comment(3) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 31

MERRY PROJECT

MERRY PROJECTって、聞いたことありますか?

もしなかったとしても、
この本ならどっかで見た!という方は多いはず。
特に神戸のみなさん、いかがでしょうか?

Merry in KOBE
      水谷孝次(作・写真)
      MERRY PROJECT 2002 Amazon

「神戸21世紀・復興記念事業」に際して、企画された
MERRY PROJECT。それが、「Merry in KOBE 2001」です。
その記録を収めた本が上の写真です。

阪神淡路大震災の復興のシンボル、
ポートアイランドのヒマワリ畑で撮影された
500人におよぶ女性たちの写真。

元気を取り戻した神戸が、ありがとうの気持ちとともに
お世話になった方々を’笑顔’で迎えよう。

’笑顔’は巨大ポスターとなり、ファッションビルや、
神戸市内の駅構内を飾り、翌年のワールドカップ開催時にも、
「Merry in Kobe 2002」が行われました。

そもそも、MERRY PROJECTとは、
「あなたにとって
MERRY(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは、
何ですか?」


という質問を、世界中の人々に投げかけ、
笑顔とメッセージを集める活動で、1999年にスタート。
アートディレクターの水谷孝次さんが主催しています。

Merry Umbrella Project

その後、世界中のさまざまな分野で評価され、
北京オリンピック開会式やスマトラ島沖地震追悼にも、
「Merry Umbrella Project」が一役買っています。

最近は、こどものためのワークショップも多く、
屋上農園や森づくりも行われています。
その中で、一つ気になった商品がありました。

Merry Farming2

その名も「Merry Farming キット」。
ペットボトルのキャップにちょうど入るサイズの
ハーブの種が埋め込まれた乾燥土です。

キャップ回収運動を巡る、たくさんの問題が議論されている今、
たまにはこんな感じで楽しんでみるのもいいですね。

Merry Farming1
posted by クラタ at 17:32 | Comment(4) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 29

MOTTAINAI

昨日の絵本の主人公、ワンガリ・マータイさんです。

ワンガリ・マータイ

ゴミ問題でよく耳にする「3R」。

  1  リデュース(Reduse) ごみ減量
  2  リユース(Reuse) 再使用
  3  リサイクル(Recycle) 再生利用

を示していますが、彼女はこの「3R」をまとめて表現できる、
「もったいない」という言葉に感銘を受け、
世界共通言語にしようと呼びかけました。

そして、世界規模で「MOTTAINAIキャンペーン」を展開し、
そこで得た収益や寄付金は、1977年に彼女が始めた
「グリーンベルト運動」に当てられています。

ケニア出身のマータイさんは、アメリカやドイツで勉強しながら、
近代化に巻き込まれて誤った方向へ急変していく祖国を危惧し、
貧困女性たちを動員して、植林活動を始めました。

と同時に、彼女たちに技術指導や資金提供、教育などを施し、
女性たちが自分たちで学び、生きていけるよう導いていきました。
現在はタンザニアやウガンダなど、20カ国程に拡がっています。

植林活動というと、一見平和な響きですが、
彼女の場合その限りではなく、政府からの弾圧を受け、
獄中生活を送っても、その活動をやめなかったようです。

UNBOWED へこたれない
       ワンガリ・マータイ(著)・小池百合子(訳)
       小学館 2007 Amazon

彼女の命がけの活動に、1クリックで参加できる制度があるのを、
遅ればせながら、最近になって知りました。

スポンサー企業が、私たちの代わりに1クリック=1円の寄付を。
1日に1クリックまで、7円=5ケニアシリング=苗木1本なので、
1週間(7日)で1本の植林ができます。




Powered By イーココロ!

ご興味あれば、まずは詳細をご覧くださいね。
(「クリック募金ページ」へジャンプします。)

自分にもできること、もう少し考えてみたいと思います。
posted by クラタ at 02:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 25

リトル・ベイビー

リトルベイビー

この小さい小さい緑のツブツブは何かというと・・・。
「リトル・ベイビー」という名前をもつ、ヒメエンジュ(姫槐)の葉っぱ。
サンショウ(山椒)を小さくしたような「羽状複葉」です。

街路樹にも見かけるエンジュの木は落葉樹ですが、
こちらはニュージーランド原産の常緑樹です。
別名、「メルヘンの木」。

その由来は、特徴的な枝ぶりにあります。
写真はアップなのでしっかり太そうに見えますが、実際は
ジグザグ曲がってヒョロヒョロ伸びてユラユラ揺れる不思議ちゃん。

こないだまでビッチリ葉がついてたのに、しかも常緑なのに、
なぜ今こんなに丸裸で、大量の葉っぱが文字になっているのか。

それはひとえに、私の管理不行き届きのせい・・・。
今まで植物を置くことのなかった窓辺のプランターボックス?に、
玄関から見上げた時目につくからと、めずらしく置いてみたところ。

あー、なんてこと!!
そこは窓ガラスと網戸がはめ込み式になっていて、
網戸を外さないとボックスにたどり着けない仕組み。

まだ大丈夫、まだ大丈夫、と水やりを先延ばしにしていたら、
気付いた時にはすでに葉がパラパラと散り始め・・・。
あー、ごめんなさい。

姫槐1

みなさんも、経験ありますか?
水やりだったり、寒さだったり、栄養だったり、
何かしらの原因で葉が散ったり、しおれてしまったこと。

こういう時は、もったいない!と思われるかもしれませんが、
葉を一旦すべて散らしたり、むしったりした方がよいです。

葉っぱが散るという現象は、植物が作り出す「離層」によります。
これは、茎と葉の間にある「葉柄」の根元に、
自ら葉っぱを切り離すよう作る、境目のことです。

普通は季節的な変化などに応じて離層が変質させて
葉を落としますが、急激なストレスなどによっても、
自らへかかる負担を減らそうとすることがあります。

つまり、さわって散ってしまう段階ではすでに、
身体の一部分を切り離したりと、守りの態勢に入っています。
もちろん、散らすにもエネルギーを消耗するので、
こちらで散らしてあげた方が、その後の回復が早いということです。

逆に、しおれたまま、さわっても枝から離れないような時は、
もっと深刻なストレスによる場合もあり、回復が難しいことも。
迷ったときは、枝を先から少しずつ切ってみて、水分をチェック。

少しでも水気があるようなら、まだ大丈夫かもしれません。
葉をむしってから、次の新芽を待ってみて下さい。
ウソのように、元気な葉っぱが次へ次へと出てきたりします。

多少の水不足であれば、フェイジョアのように元気になるので、
気になることがある方は、あきらめる前にご相談下さい!

姫槐2

植物の世話は、育児に近いなと、よく感じます。
ペットでも同じで、欲しているものはごくシンプルです。

1 のどがかわいた
2 おなかがすいた
3 眠い
4 暑い 寒い
5 病気にかかった ケガをした

大体その辺りを予想して毎日接していれば、何となくわかってくる。
赤ちゃんは泣き声、ペットも鳴き声がありますが、植物にはない。
でも、愛情を持って見守っていると、表情の変化は見えてきます。

それさえわかれば、あとはほぼ同じ。

1 水をあげる
2 日光を当てる 肥料をやる
3 暗くする
4 直射を避ける 室内に入れる
5 病院に行く 治療する

新米ママのように、最初はふとした変化に敏感になりやすくても、
慣れてくれば多少のことではビビらなくなる!!
子どもも、植物も、案外タフです。

みなさんも、勇気を持って、たくさん育ててみて下さいね。
posted by クラタ at 00:55 | Comment(6) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 23

結婚式(つづき)

そして、出来上がりがコレ。

なおこ結婚式3

「カマクラ」という名前の白いダリアと、原種のクリスマスローズで
シンプルな大きめのブーケになりました。

そして、披露宴の入場には、ヘッドドレスでイメージチェンジ。
ヘアスタイルもダウンに変えて、印象もガラリと変わってました。
(大切な話を聞いているので、マジメな顔をしています。)

なおこ結婚式4

それから、ちょっと横向きですが、カラーブーケ。
会場装花がワイン色、お色直しのドレスは優しいブルーに黒レースと、
二人ともわりと大人っぽく甘すぎない雰囲気が好きなので、
その邪魔にならないよう、いろいろ考えました。

なおこ結婚式5

色はこいピンクで、こちらも「おまかせ」。
結局、「イヴ・ピアッチェ」という甘ーい香りのバラをかためて、
ピンクのコチョウランと、光沢のあるブルーの実を合わせました。

ちなみにブーケの写真、どちらも写真屋さんの仕上がり。
きれいに撮ってくれるもんですね。

なおこ結婚式6

それにしても、アイドルのような新婦のまぶしい笑顔と、
心から幸せそうな新郎のあたたかい笑顔に、
一日中クラクラさせられた、よき結婚式でした。

本当におめでとう!お幸せに!!
posted by クラタ at 15:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 19

結婚式

年末に、高校からの大切な友人が結婚しました。
そして私は幸せなことに、ブーケを作らせてもらいました。

友人のブーケを作るのは、これで三度目。
元来あがり症なので、まったく慣れる兆しもなく、
毎回ほんとうに緊張してしまいます。

特に今回は、京都から神戸への車での移動。
もし途中でエンストしたら・・・!渋滞に巻き込まれたら・・・!
師走も押し迫った里帰りラッシュに怯えながらも、
何とか無事に届けることができました。

なおこ結婚式1

彼女からのリクエストは、「おまかせ」。

うーーーん、どうしよう・・・。
おまかせとはいえ、やっぱり好みのものを持ってほしいし、
二人の雰囲気に合ったものを用意したい。

好きな感じの写真をいろいろ出してもらって、
ようやく少しずつイメージが膨らんできました。

 まずは、ダリア。
彼女も無意識のままいくつか選んでいた、ダリアの花。
 ボリューム感。
ブーケもヘッドドレスも、まんまるモコモコでおっきめに。
 シンプルな花材。
種類を多用せずに、「大人カワイイ」雰囲気で。

なおこ結婚式2

続きは後日・・・。
posted by クラタ at 20:30 | Comment(9) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 14

温室

あれ?
なんか、この写真・・・。
いつにもまして、ピンボケがひどい?

温室1

のではなくて・・・これ実は、手作り温室です。
高価な温室には手が届かないので、スチールラックに
サイズを合わせて、厚めのビニールシートをかけてます。

観葉植物のほとんどは、あったかくて明るい場所がすき。
10℃だったり、5℃だったり、種類によっても違いますが、
温度が低すぎると、たちまち弱ってしまいます。

寒い真冬に備えて、秋の終わりごろに用意しました。
ヒーターもチャックもついてませんが、
少しは防寒になるだろうと思っていたら・・・。

温室2

明日の京都、なんと最低気温はマイナス4℃!!

久しぶりに京都で生活し始めて半年。
冬の寒さをおそるおそる思い出しながら、
それなりに覚悟はしていたものの、想像以上でした。

今住んでいる家は、典型的な日本家屋なので、
スキマ風ビュービュー、ヒトもネコも植物もちぢこまっています。
ヒトやネコは、こたつに入ってみたり、走り回ってみたり、
ご飯を食べてみたり、何とかしてしのいでいますが・・・。

身動きのとれない植物は、そうはいきません!
誰かが何とかしてくれるまで、じっと耐えるしかないのです。

そこで、うちの手作り温室は、南向きの縁側に置いてあります。
日本家屋の縁側は、日当たりさえよければ
植物を育てるには最高の場所。

あたたかい光だけ通して、冷たい風を通さないので、
晴れた日には、サンルームのようにポッカポカ。

しかし!夜になれば、それはもう寒くて寒くて・・・。
毎晩全部を、部屋の中に移動するのも大変なのでしませんが、
今日はさすがに、この上から毛布をかけてやろうと思ってます。

みなさんのお宅にも、庭やベランダで凍えてる植物はいませんか?
もし発見したら、今すぐ家の中へ!!

これから、全国的に雪が降るみたいですよ・・・。
posted by クラタ at 00:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 11

たね、たね、タネ、たね、、、

ここ数回、続けて絵本の紹介をさせていただきました。
タイトルには、すべて「たね」。

それは一体、なぜでしょう?

くろタネ

植物に関連した本やイベントなど、
いろいろご紹介していく意図もありますが、
「アトリエ・ミショー」という名前に深ーいワケが・・・。

「ミショー」は一見、外国語のようですが、実は日本語からとっています。
そして漢字で書くと、「実生(みしょう)」。
では、実生とは何かというと、いくつか意味があります。

  @たねから芽を出したばかりの植物のこと(芽生え)。

  Aたねを育てて、新しく苗を得ること(殖やしかた)。

  B鳥に飲み込まれたたねが、
   その後フンと共に着地して芽を出すこと(落としもの)。

つまり、「たね」=「ミショー」。

アトリエ・ミショーからお配りする、植物への愛情や知識のたねを、
またどこかでみなさんに蒔いてもらって、輪を広げていけるといいな!
という思いから付けた名前です。

そのまんま、というのも何だか照れくさいので、
フランスの詩人アンリ・ミショー(Henri Michaux)から
綴りを借りて、外国語っぽくごまかしました。

最近、アンドレ・ミショー(Andre´ Michaux)という
フランスの植物学者・プラントハンターがいたことも知りました。
勝手にご縁を感じて、うれしかったです(笑)。

年末からの風邪が長引いていましたが、ようやく回復の兆しです。
体調万全にして、あらためて気合入れてがんばります。

みなさんも、風邪にはお気をつけて!!
posted by クラタ at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 01 04

お正月

新年明けましておめでとうございます。
急に寒くなり、京都でも雪がちらついていましたが、
みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか?

鏡もち

今年は初めて、「をけら詣り」というのに行ってきました。
八坂神社で古くから行われている儀式らしく、
大晦日の夜〜元旦の早朝にかけて焚かれている
「をけら火」をそれぞれの縄に移し、火種が消えないように
縄の先を振り回しながら自宅まで持ち帰るというもの。

高速でビュンビュン火の輪っかを作っている人や、
子供がクルクル、おじさんがグルグル、
なかなか珍しい光景で楽しかったです。

歩いて帰るには遠かったので、タクシーを使うことにしたものの、
全車禁煙時代に、火の元を持ち込むことに少しためらっていたら。
京都のタクシーには、なんと・・・
「をけら火用」と書かれた灰皿が常備されていました。

をけら縄

持ち帰った火種は、お雑煮を炊いたり、神棚に火を灯すのに使い、
残った縄は台所にお祀りするそうです。
画像の内側に見えるのは、八角形をした厄除けの木守り。
外側が、実際に使って燃え残った縄です。

この年末は、久しぶりにゆっくり過ごせたので、
おもちと絵の具を買ってきて、餅花(もちばな)を作りました。
ほんとはもう少し密に埋めたかったのですが、
暮れごろから風邪をひき始め、体力を失って途中で断念。
来年また頑張ります。

もち花

余ったおもちと庭に生えていた南天で、
手づくりの鏡もちも作りました。
家にあったみかんなので、かなり頭でっかちですが・・・。

それでは改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします!
posted by クラタ at 22:45 | Comment(6) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2009 12 25

フェイジョア

みなさん、メリークリスマス!!
このところめっきり冷え込みますが、いかがお過ごしでしょうか?
暖冬続きで雪も少なくなってしまった昨今、
冬らしい冬って、やっぱりうれしいものですね。

サンタ

と、浮かれていたら、霜がおりないように水を控えすぎていたのと
急な冷え込みのせいもあってか、秋の終わりに買った
フェイジョアの葉っぱが、一気に巻いてしまいました・・・。

フェイジョアはもともと南国の果樹ですが、
果実をつけなくてもよければ、かなり耐寒性はあります。
植え付けは、他の常緑樹と同じく春先がいいようですが、
ボーボーの伸び放題ではあるものの、枝が混んでいて
剪定次第でよく育ちそうだったので、早めに買っていました。

とにかく、花のかわいい庭木がほしかったので、
植え付けまでと思って、大きい鉢に入れて軒先に置いていたら!
そこで、急いで水をあげて、家の中に入れました。
クルクルになった枝先は全部切り落として、半日・・・。

フェイジョア

あー、よかった!ピンピンに元通り!!
ついでに、紙粘土と絵の具でオーナメントを手作りしたら、
クリスマスツリーが出来上がりました。
大量に切った枝は、大きな大きなリースに。

根巻きの小ささに比べて、葉っぱの量が結構あったので、
蒸散のバランスを崩していたせいもあると思います。
根と葉のバランスって、とっても大事ですね。

移植や植え替えで根を切ったときは枝や葉を落としたり、
樹種によりますが、枝葉と同様、根にも剪定が必要だったりします。
みなさんも、もしかして・・・?と思ったときは、お試しあれ。

最後に、このところ毎年食べているシュトーレン。
ドイツの伝統的なクリスマス用焼き菓子です。

シュトーレン

おととしは芦屋のダニエル、
去年は神戸のフロインドリーブ、
今年は京都のコンディトライ・マウジーで。

リース
posted by クラタ at 00:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ