2011 12 02

サフラン+ヒヤシンス

三浦侑子さんの「球根栽培」を撮影しようと、
水耕栽培用の球根を探していた9月下旬。
少し時期が早かったので、まだ店頭には並んでいませんでした。

代わりに地植え用のを何種類か買って帰ってみたものの、
サイズが合わず、そのままリビングに置かれていた球根たち。

それはそれでかわいくて好きだったんですが、
先月ごろ、いつの間にか私たちの目を盗み、
あちこちから芽がニョキニョキと伸び出してきました。

585.jpg

三浦さんの球根たちも、いろんなところから芽が生えていますが、
球根ってこんな生え方してたっけ?と話していた矢先だったので、
正解が目の前に飛び出してきたようで、ほんまや!とビックリ。

並べてみると、ウリ二つ。
(もっとそっくりなのもありました!)

これは、サフランです。
サフランは水や土がなくても花が咲くと聞いたことはありましたが、
すっかり忘れて買っていたので、うれしい誤算。

586.jpg

何とも色鮮やかな花ですね。
紫に、黄色に、赤。
原色使いに濃い紫のライン、シャープな形もかっこいい。

587.jpg

花からはみ出した赤いめしべも渋い。
香りもいい!!

588.jpg

ほんとはもっと背が低くてキュッと締まっています。
日当たりの少ない室内に置いていたために間延びしたようですが、
偶然の姿にしては、色白でスリムでこれはこれで美しい。

染料や香料、薬としても有用なサフラン。
手作業で収穫されるため高価ですが、自宅で採る分には簡単。

通常は、おしべ(黄)とめしべ(赤)を一緒にして採取するようですが、
今回はめしべだけを集めてました。

589.jpg

乾燥させると、こんな感じ。

サフランライスやパエリアに使うのが有名ですが、
サフランティーとして飲んでもおいしいようです。
(妊婦さんは気をつけてくださいね!)

この後どんどん花が咲き、葉っぱが出てきた頃には
球根のお尻からヒゲがプツプツ生えてきたような感じに。

これは水をほしがっているな!と、急いで水につけたところ、
一日でこんなに根っこが伸びました。
土に植えて、来年もまた収穫したいなぁ。

590.jpg

水や土のいらない球根では、コルチカムも人気のようです。
別名はイヌサフランといいますが、似て非なるもの。

毒性があるので、お子さんやペットがいらっしゃる家では
注意が必要ですが、いろんなところから花が出てくるので、
ぶら下げて飾るのも面白い。

ところで、水耕栽培用の球根が花を終えた後、
土に植えても翌年咲きにくいといいますが、本当でしょうか?

水耕栽培にしても何にしても、園芸というのは
いろいろ調べると「ルール」や「条件」が実に多い。

知らない人のために、専門家が「例外」を加味しながら
詳しく解説していったものがそうなったんだと思いますが、
読んでるだけでしんどくなってしまう・・・。

あんまり細かいことは気にせずに、
自分で確かめてみるのが一番楽しいですね。

591.jpg

今年のはじめ、香りを採るために
ヒヤシンスをたくさん注文した時、半分ぐらいが根付きでした。

花屋さんでは、球根の部分を切ってしまうこともありますが、
香りを採るのにはわざわざ切る必要がないので、
根つきのまま花を咲かせて使いました。

そうなると、そのまま捨てるのが忍びなくなり、
ダメ元で植えてから9か月。
最近になって、しっかりした葉っぱが出てきました。

592.jpg

園芸に必要なのは、知識ではなく愛情と忍耐だと思っています。

花が咲くかどうかは、まだこれから。
楽しみがまた一つ増えました!!
posted by クラタ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2011 05 05

シロツメクサの花冠

友人と待ち合わせ中、目の前にシロツメクサが広がっていたので、
久しぶりに花かんむりを作ってみました。

一日経って、すっかりもうカラカラ。
でも、細く硬くなってしまった茎の感じとか、
乾いたり、しおれたりして、はじめて見える表情って、ありますね。

シロツメクサ

ゴールデンウィークに入って、イベントも始まり、
多くの方にバラをご覧いただき、香りを感じていただいていますが、
当然のことながら、日々刻々と質感、香りは変化し続けます。

艶や色、香りが新鮮な状態、徐々に失われていく状態、
役目を終えて横たわっている状態、発した香りを油脂に委ねた状態。
どの時点で花に接するかで、印象はまったく異なるもの。

完璧な状態の「花」というのは、わずか一瞬のものです。
その後、四角い箱の中で、推移していく姿や、その過程の一端を、
ごく自然に見つめていただければと思っています。

そして、もしもくたびれていた時には、哀れまずにそっと香りをかいで、
今一体どういう状態にあるのか、感じてみて下さい。
香りはある意味で、植物の呼吸のようなものかもしれません。
posted by クラタ at 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2011 03 26

わかっていること

わかっていること。
わかったつもりになっていること。

知っていること。
知ったつもりになっていること。

EARTH DAY1

今日、大阪・八尾市の久宝寺緑地公園で開かれていた、
Happy Earth Day OSAKA 2011

そのトークイベントに急遽招かれた、仙台こけしぼっこの山田泉さん。
直前にお話していた時の、明るい笑顔からはほど遠く、
語り始めた瞬間から、表情が一変した。

平静を装おうとしてみても、声が引きつり、涙があふれる。
天災を免れた家族や自宅に対し、手放しに喜べない地域の現状。
力になりたいという思いを拒まれ、疎外感や無力感を味わう日々。

今、兵庫県の実家へ戻っている彼女は、
友人から託されたメッセージとともに、
自分にできることをしっかりと見据え、ここへやって来ていた。

EARTH DAY2

あたたかい陽のあたる午後。
穏やかに笑い合う家族。
これも現実。

見る影もなく変わり果てた街並み。
泣き叫び遺体を捜し続ける人々。
これもまた、現実。

EARTH DAY3

あまりに両極の出来事を数日のうちに体験することが、
彼女の精神にどういった作用を及ぼしているのか、わからない。
ただ、わかることは、私は何も知らなかったということ。

毎日目を凝らして見ていた、テレビから流れる映像。
悲痛な声を聞いては涙し、知っている気になっていた。
けれども、街全体を覆う空気を直に感じ、生々しい声を直に聞いた時、
一体自分は何を思うのか。何ができるのか。

ここ最近、誰もが何となく浮ついたようなナチュラルハイになっていた。
何かやろうよ!できることしたい!考えなくちゃ!
泉さんの言葉と涙で、釘を刺されたような気がした。
そして、後ろめたさから、互いに少し解放されたような気もした。

― 言葉が通じるのだから
― 近い距離なのだから
― お金もかからないのだから

― 街がきれいに整う前に
― 祈念碑を拝む前に
― 映像を全てだと思い込む前に

今見に行かなくては、きっと一生知る機会がない。

自分は何一つわかっていない。
自分は何も知らない。
と、いうことを知る機会が。

「Happy」の文字が、空に泳いでいた。
posted by クラタ at 20:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 08 05

植物中心主義

自分がいつの間にか相手の意のままに行動している
と、感じることはあるでしょうか?
大好きな異性や、尊敬する親や先生、高圧的な上司など、
人間関係においてはよくあることかもしれません。

では、相手がもの言わぬ赤ちゃんや動物、植物だとしたら?
私たちは、自分の意思で世話をしているような気がしますが、
結局、親心や愛情などで相手の欲求を満たしているとしたら、
それはもしかしたら、相手に動かされているのかも。

最近、花の香りを相手に仕事をしているので、
花がなぜ・いつ・どこで・どのように・どんな香りを出すのかを
考える機会が増えました。
それは、花そのものの存在意義でもあります。

その手がかりとなるのは、対象。
花の場合は、虫になります。
どうすれば、虫を呼び込めるか。
効率よく生き残れる方法とは。

一時期、「なぜ人は花を愛でるのか」というテーマで
いろんな見識をもった方々の議論があり、注目していましたが、
はっきりした答えは出ませんでした。

その頃、読んでいたのがこの本。

欲望の植物誌
     マイケル・ポーラン(著)・西田佐知子(訳)
     八坂書房 2003 Amazon

結局、虫に限らず人間も、
植物に動かされているのではないかという考え方。

この時期、花人の川瀬敏郎さんとお話する機会もあり、
こんな考え方はどうかと試しに伝えてみたところ、
うーんと唸ってあまりピンとはこられていない様子でした。

川瀬さんは、「花における生と死」を突き詰めて模索しながら
花を生けてらっしゃる方ですが、「生ける」のと「育てる」のとでは、
同じ「生かす」作業であっても根本的に異質なものかもしれないと、
そのとき感じたのを思い出しました。

切り花と庭木の違いにしても、
香料と本物の花の香りに違いにしても。

植物のためにせっせと世話をしたり、生き続けるように守ったり、
植物のことを考えるのに費やす時間が長くなる中で、
「これはもしや・・・」とハッとするような瞬間があるのかなと、
最近、同じような言葉や作品を目にするようになって感じました。

植物はヒトを操る
     いとうせいこう × 竹下大学(対談)
     毎日新聞社 2010 Amazon

世界的にも有名なトップブリーダーの竹下大学さんも、その一人。

ブリーダーとは育種家のことで、
植物同士を交配させて新種を生み出したり、
より強く美しい個体を目指して、品種改良を行っている方です。

少し現実離れした話にも聞こえますが、
徐々に植物の数が増え、朝夕の水やりに植え替えや施肥で
なかなか家を空けられない今の生活を考えると、
そして、ペットを飼っていた頃の同じような状況を省みると、
植物や動物の生存競争にすでにハマっているのかも・・・?
posted by クラタ at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 07 26

夏前の風景

気付けば、すでに8月目前!!
ほぼ2ヶ月近く放置してたみたい・・・。

みなさま、大変ご無沙汰しております。
夏本番の猛暑を迎え、いかがお過ごしでしょうか?
毎日アクセスをいただきながら、更新できずすみませんでした。

たくさんの方にお手伝いいただいた1ヶ月前の引っ越しを経て、
新居での生活も、何とか少しずつ落ち着いてきました。
荷物の多い我が家の移動、想像以上に大変でした・・・。

植物たちも、芝生をはがしたり、植木を掘り上げたり、
できる限りの範囲でついてきてもらい、
また新しい家に植えなおしました。

ドクダミ

駐車場だけは事情により、前の家のそば。
ちょっと遠いので、めっきり車に乗らなくなりましたが、
引っ越し前、こんなにかわいいドクダミが壁をつたってました。

植木屋で働いていた頃は、刈っても掘ってもキリのないしぶとさと、
衝撃的な臭さに泣かされてばかりでしたが、
お花や葉っぱの形だけ見れば、相当チャーミングですよね。
右左が不ぞろいなブロック塀もステキです。

そして、新しい家に慣れないのは、人間ばかりでなく。
日の当たる時間帯や強さ、湿気に風の通り道など、
植物にとっても環境が劇的に変化しました。

すきま風ピューピューの日本家屋は、ある意味で風通しがよく、
湿気が苦手な植物にとっては、過ごしやすい家でもありました。

新居の機密性の高さに、日本+梅雨の湿気のすごさを
改めて思い知らされ、加えて今年の長雨が追い討ちをかけたのか、
あちこちの鉢にキノコやらカビやらが出没しました。

最近、花農家さんの温室を見せていただく機会が多いんですが、
キノコやカビが無害って、ほんとでしょうか・・・?
「大丈夫大丈夫!ハハハ!」と答えられる方がほとんどです。

お家の鉢にカビが生えると、わりと神経質に対処するのが
一般的だと思っていたので、ちょっと意外。
土の扱い方や枝の折り方、肥料のやり方なども含め、
農家さんと一般家庭では、全然方法が違いますね。

比叡山のサル親子

そんな梅雨も過ぎ、急に暑くなったと思ったら、
今度は日射しが急激に熱くなりすぎて、
葉っぱが薄めの子たちはビックリ。

まだまだ新居との付き合い方に馴染めていませんが、
前の家に比べ、明るさの平均値は高くなりました。
サンルーム代わりの縁側こそありませんが、
これから徐々に慣れてもらって、どんどん増殖してもらう予定です!

写真は、比叡山のサル親子。
梅雨明け前だったので、まだ日射しも弱いですね。
今頃この親子は、お尻を真っ赤にして座ってるんだろうか・・・。
posted by クラタ at 23:44 | Comment(4) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 06 02

plants+

いとうせいこう編集長の雑誌「PLANTED(プランティッド)」が
廃刊となり、とても残念に思っていました。

planted
     いとうせいこう・ルーカスB.B.(編)
     毎日新聞社 2006-2009 Amazon

この雑誌は、植物を写真、アート、文学、ファッションなど、
多角的な視点で捉えるニュータイプの園芸雑誌だったので。

そのPLANTEDを生み出していたメンバーが、
plants+(プランツプラス)として、ウェブ上に新たな発信基地を
設けていたことを、最近知りました。



おなじみのメンバーや新たな顔ぶれも並びながら、
動画中心の「世界初植物テレビ局」と銘打ったこのサイト、
面白いコンテンツが盛りだくさんでした!

まずは、ジョン・レノンのラストアルバム「ダブル・ファンタジー」を巡る
園芸家・柳生真吾によるエピソード。
植物とジョン・レノンを愛する要人が数々登場する、感動巨編です。



この話のキーとなる「第6回」より。
ご興味を持たれた方は、plants+にて、ぜひ全8回分ご覧下さい!
posted by クラタ at 22:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 14

葵祭

京都では、フタバアオイはわりと馴染み深い植物で、
ご近所の世界遺産、下鴨神社のご神草であり、
ご神紋として祭器の模様にもなっています。

ただし、現代的な感覚でハートに見えるのは誰しも同じなのか、
フタバアオイがモチーフの縁結び守りも、今は人気商品です。

  (下鴨神社公式サイトより)
  昔は「あふひ」と書き、「あふ」は「会う」、
  「ひ」は神さまのお力を示す言葉であり、
  「神さまの大きなお力に巡りあう」植物が
  「あふひ」=「葵」であると言い伝えられています。


葵紋・二葉

下鴨神社・上賀茂神社には、賀茂家の氏神が祀られていて、
この紋は、そもそも賀茂氏の家紋でした。

今は伝統行事となっている、賀茂家と朝廷が始めた「葵祭」は、
別名を賀茂祭・二葉祭ともいい、人や馬、車や道具など、
ありとあらゆるものがカツラの枝とフタバアオイの葉で飾られます。

この葵祭は毎年5月15日に行われているので、
お天気さえよければ、明日開催されます。

また、下鴨神社は「糺(ただす)の森」という原生林を有しています。
樹齢600年にも及ぶ樹木が存在し、東京ドーム3個分ほどの
広さをもつ、貴重な社叢林(しゃそうりん)地帯です。

かつては、フタバアオイも数多く自生していたようですが、
鴨川の護岸工事により地下水位が低下したことで
林床が乾燥していき、大幅に減少してしまいました。

台風被害や人間による植樹、踏害やゴミのポイ捨てなど、
さまざまな要因により自然植生を失いかけていましたが、
史跡や世界遺産の指定を受け、今は保護活動が進んでいます。

私は、夏に糺の森で開かれる「納涼古本まつり」が大好きで、
木々が生い茂る明るい緑の中でゆっくりと本を選ぶ、
あの贅沢な時間を思い浮かべただけで、
暑い最中でも、ひんやりと涼やかな気分に浸れます。

葵紋・三葉

もう一つ葵紋といえば、水戸黄門で有名な徳川家の家紋。
フタバアオイにも、まれに三つ葉があるようですが、
これはフタバアオイをモチーフにした、架空のデザインらしいです。
葵を用いたことから、徳川家は賀茂家の末裔ではという説も。

そして、忘れてはならないのが、出町 ふたば
明治32年創業の、豆餅で有名な和菓子屋さんです。
初めて食べた時は、そりゃあもう感動しました。

フタバアオイと関係があるかどうかは謎ですが、
ぜひ一度、ご賞味あれ。
行列必至、売り切れご免。
posted by クラタ at 02:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

フタバアオイ

市民フェアで唯一買った、二葉葵(フタバアオイ)です。

フタバアオイ1

「ハートがいっぱい。」
家に遊びに行く時に、手土産として持っていったミニシクラメンを
ずっと大事に育ててくれてる友達が、そう言ったのを思い出しました。

フタバアオイ2

こちらはフタバアオイの名の通り、
きれいにVの字に分かれた双葉が特徴で、Vの根元に花がつきます。
「ハート+ハート=お花」で、出産祝いにも使えそう。

フタバアオイ3

これが、花の裏側。
よーく見ると、花びらが半分そっくり返っています。

フタバアオイ4

下から覗くと、こんな感じ。
丸っこいフォルムが愛らしく、
控えめなおしべが少しだけ顔を出しています。

(フタバアオイの話、もうちょっとだけ続きます。)
posted by クラタ at 01:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 13

ゴーヤの日

5月8日は、ゴーヤの日。
ようやく、晴れて入籍することができました。
すずらんの日を逃したのち、結局書類が揃ったこの日は、
前々から記念日にと勧められていた、特別な日でした。

ゴーヤ1
(参考画像:フォト蔵

松田博子先生率いる、色彩学好きのメンバーが
一堂に会した2月末、一つの重要な発表がありました。
「ゴーヤの日に結婚します。」という彼女の薬指には、光る指輪。

そして旦那さんになる彼の姓を知り、改めて彼女の名を聞いて、
思わず声を上げ、ビックリ仰天してしまいました。
何と、おたがい名前が変われば同姓同名になるというミラクル!!

「それならぜひ同じ日に!」と盛り上がったものの、
まったく予定もしていなかったその頃は、軽く受け流す程度の
レベルでの会話だったんですが・・・。

まさか、ほんとにゴーヤの日になるなんて。
しかも気付けば、新しい家の番地も58。
これはきっと何かの縁と、記念樹にゴーヤを植えることにします。

ゴーヤ2
(参考画像:フォト蔵

ところでみなさん、「DO YOU KYOTO ?」をご存知でしょうか。
「環境にいいことしてますか?」という意味を示す合言葉。

京都議定書にちなんで、京都市が掲げたもので、
「環境にいいこと」にまつわる活動のために用いたりします。
五重の塔が頭に乗っかったシンボルマークも、とってもかわいい。

DO YOU KYOTO ?

2月16日に議定書が発効されたことから、京都市では
毎月16日を「DO YOU KYOTO ?デー」として、
「環境にいいことをする日」と位置づけているようです。

初回である2年前の6月16日には、京都タワーの電気までが消灯。
今も「DO YOU KYOTO ?デー」には、夜間照明を落とす運動を、
京都市内の企業を中心に引き継ぎ行われています。

その「DO YOU KYOTO ?」の一環として去年行われたのが、
グリーンカーテンプロジェクトでした。
夏場の壁面温度を下げ、室内環境を改善するべく、
設置されたプランターとそこから上部へと張られたネット。

去年の夏、京都市役所の壁はゴーヤとアサガオの葉に覆われ、
色とりどりのゴーヤがいーっぱい実っていました。
最近よく見かける、「緑のカーテン」の巨大版です。

この取り組みは、小学校など公共施設へと広まり、
その後、自然と各家庭でも取り入れられるように。
急速な普及の理由は、まず美しさにあるような気がします。

ゴーヤって、美しい!!
そして、緑のカーテンって見た目も涼しい!!

今年の夏、新しい家でこのカーテンを成長させるには、
時期的にもそろそろ植えないといけないようです。
まずは、プランターから準備してみよっと。
posted by クラタ at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 11

Novus Domus

Novus Domus(ノウス・ドムス)。
ラテン語で、「新しい家」。
将来の会社名を考えていた頃に、候補に挙げていた名前です。

やっと新しい家が決まり、六月末に引っ越すことになりました。
今の家と同じ左京区内で、ほとんど場所は変わりませんが、
もうすでにつらくなっているのが、庭とのお別れ。

ともに過ごした三度目の春は、あっという間に終わってしまいました。
沈丁花(じんちょうげ)や椿、紫陽花(あじさい)に藤袴(ふじばかま)、
そして、桜とももうすぐ離れ離れです。

桜1

奇跡のような新芽に歓び、花を愛で、新緑の光を浴び、落ち葉を掃き、
どんどん愛着の湧いてしまった植物たちを残していくことが、
私にとって何より寂しい出来事です。

「八重紅枝垂桜(ヤエベニシダレザクラ)」は読んで字のごとく、
八重咲きで、濃いピンクの花をつけ、枝が垂れ下がる桜です。
平安神宮に多く植えられていることで知られています。

桜2

最初は枝の数も少なく、増えても好きな方向に伸びていくので、
枝向きのいいものだけを残したり、風通しをよくするために
枝を落としては、少しずつ少しずつ樹形を整えていました。

いきなりきれいにはならないので、翌年を見越して新芽を育て、
栄養のゆきすぎた枝や枯れ枝を落とし、ゆっくりとした成長に
寄り添って、大切に育んできた時間も、あとわずか・・・。

桜3

今年はようやく、枝垂桜らしい曲線のきれいな枝ぶりになり、
花もたくさんたくさんつきました。
真下から見上げると、透き通るようなピンクが一面に!!
ソメイヨシノよりも色が濃く、ボリュームもあるので、一層華やか。

八重だけに散る花びらの量はかなり多く、絨毯とまではいかなくとも、
青々とした苔の上に、無数に舞う花びらの桃色が映える、
それは見事な「花筵(はなむしろ)」にもなりました。

その写真を撮り忘れたことだけが心残りでしたが、もう十分。
来年は、今のように触ったりできなくはなりますが、
偶然を装って、家の前を通りかかってみようかなと・・・。

桜4

次の家は、もともとの建物自体は古いながらも、
全改装でほぼ新築のように生まれ変わっています。
あと少しだけ工事が残っていて、希望を聞いてくれることになりました。

今の4分の1ほどですが、小さい庭が家の裏側にあり、
ハート型の葉っぱをした、桂(カツラ)の木が植わる予定だそうです。
その位置を決めたり、全面ウッドデッキになる予定だったところを
小さくしてもらったりで、何とか土面は確保できそうでした。

新しい庭でまた、みなさんにご紹介できるような植物が
すくすくと成長してくれるよう、気持ちを切り替えて楽しむことにします。
この桜たちにもまた、幸せな生活が待っていますように・・・。
posted by クラタ at 02:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 09

母の日

電車に置き忘れて渡せなかったすずらんのお詫びに、
バラの鉢をプレゼントすることにしました。

ソンブレイユ1

私は今までバラがあまり得意でなく、
自分から買いたいと思ったことも一度もなく、
あの女性らしさや華やかさを少し敬遠していました。

花屋で働いていた頃は、ブライダルの仕事があったので、
扱う量はバラが圧倒的に多かったのですが、
自分の家で飾るために少し買って帰るようなものは、
目立たないお花、地味な色のお花が多かった気がします。

もともとアマノジャクな性格なので、
放っておいても人気があるものは
放っておきたかったのかもしれません。

植木屋の頃も、剪定や消毒など管理はしていたものの、
木よりもひ弱で、草よりも扱いづらいのに、
相変わらず人気が衰えないバラに、何となく不平等さを感じていました。

ソンブレイユ2

それが初めてバラを育ててみたいと思ったのは、
松尾園芸でいろいろお話を聞かせていただいたことがきっかけでした。

他の花より手間がかかること、それを克服するための
徹底的なスタッフ教育、他店とは違った工夫や戦略を耳にしながら、
手入れの行き届いた膨大な数のバラを目の前にしていると・・・。

私もこんな風にたくましいバラを育ててみたい!!という思いが、
この時点でムクムク芽生え始めていました。

そして、ゴールデンウィーク。
母の日のプレゼント用にバラの鉢を選びながら、
こだわりのバラ専用肥料も一緒に薦められているうちに・・・。

私もその肥料を使ってみたい!!という衝動が抑えられなくなり、
ついに私も母たちと同じバラを買ってしまいました。

ソンブレイユ3

要するに、達人の技を実践してみたいという興味心。
もしかしたら、バラの魅力というものは、その美しさよりも、
その育てにくさゆえの愛着心だったりするのかも。

でも、やっぱり選ぶのは白(笑)。名前はソンブレイユ。
DAVID AUSTIN(デヴィッド・オースティン)が育種し世に広めた、
イングリッシュ・ローズの一種です。

ソンブレイユ4
posted by クラタ at 22:07 | Comment(4) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 06

リプサリス

今ごろの季節になると、枝や葉がグングン伸び出して、
とっても気持ちがいいものです。
待ちに待った植え替えや種まきにも、ちょうどいい季節。

リプサリス

一年の間に成長して、根っこがパンパンになった鉢を
ひと回り大きいサイズに替えていく作業は、
新しい学年を迎えた子どもの制服を、四月になって
ひと回り大きいサイズに新調する心境に似てるのかも。

そんなことをふと考えながら、
いつの間にか大きくなった植物たちを、取り出しては
また別の鉢に入れていく作業を繰り返していました。

当然、鉢にも「お下がり」があります。
少し前にお兄さんやお姉さんが入っていた鉢に、
また弟や妹が順番に入っていくという関係は同じ。

このリプサリスは、まだうちに来てから1年ほどですが、
はじめは黒い小さいビニールポットに入った小さな苗でした。
それが、あれよあれよと大きくなり、窮屈そうになっていたので、
先日作った魔法の鉢のお下がりへ入ることに。

ロック鉢2

ピンボケで申し訳ないですが、この魔法の鉢、
ほんとにロックな感じで、かっこよく仕上がっていました。
あとは山野草向けというだけあって、かなり乾きが早いです。

ロック鉢1

最初に入れていた植物は水を好むものだったので、
まだ肌寒いうちから毎日水をやって大変でしたが、
リプサリスはサボテン科で乾燥好きなので、ちょうどよし。
居心地もよさそうです。

リプサリス・最先端

そして、さらに伸びていく新芽。
木をかこうの解説がそのまま実写版になったような、枝分かれっぷり。
電気のコンセントみたいに、最初はまっすぐです。

リプサリス・先端

それが少しずつ伸びていって、ピースサインのような二股に。
その後、二股がまた二股に・・・。

永遠に繰り返していくこの単調な作業を、
私は一体いつまで見届けられるのかと思うと、
ちょっと不思議でちょっと複雑な気持ちになりました。
posted by クラタ at 00:57 | Comment(6) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 04

母妹・その後

以前、埼玉からの里子として紹介した5人家族のうち、
お母さんと妹にはすでにつぼみがついていましたが、
このたび無事に花を開かせてくれました。

母妹・開花

正常な長さがどのぐらいかは詳しくないですが、
生産者さんなどの状態を見ても、花茎は結構伸びるみたいです。
放っておくと垂れ下がるぐらいで、グングン伸びていきます。

ハオルチアは「実生(みしょう)」(種から発芽させること)でも育ちます。
ただ自家受粉しにくいため、種をつけさせるには別の株を人工的に
受粉させることが多く、それぞれの花びらを切り開いて、
おしべとおしべを触れさせるという作業が行われます。

しかも、開花してからの時間が関係したり、
親株にもいろいろ条件があったりします。

今回のように違う品種のものが同時期に花を咲かせると、
交配することもできるのですが、せっかく咲いた花を切り裂いて
しまうのも心苦しいので、子宝は天まかせです。

母・開花

こっちがお母さんの花。
茎は太く、花びらは分厚く、花数も多いです。
さすが、肝っ玉母さんの貫禄。

妹・開花

こっちは、妹の花です。
まだ茎も頼りなくか細く、薄くてほっそり可憐な花は、嫁入り前の風情。
下に見える花がすでに終わっている花です。

妹の方が先に咲き始めたので、終わった花がらは摘んでいましたが、
奇跡的に種がつくこともあるようなので、念のためストップしました。

たとえば種で育てた場合、もともと交雑されていることの多い
ハオルチアは、もとの性質などが出てきて親株と違う形や色に
なったりすることもありますが、そうならない方法があります。

妹・子株

それは、「株分け」。
愛好家の間では、「カキ仔(子株を掻くという意味)」とも呼ばれます。
今、根元から顔を出しているのが子株です。

これを親株から引き離し、別の鉢に植え替えてやることで、
単独の株として成長していきます。
こちらは、親とまったく同じ姿のクローンになります。

母・新芽

では、新芽はというと・・・中心からどんどん出てきます。
むにゅっと出てきているのが、新しい葉っぱです。
これがだんだん大きくなるにつれて外へと押し出され・・・。

母・古葉

あんなにみずみずしかった葉っぱも、最後はカラカラに。
水分もすっかり抜けて薄ーく硬ーくなります。

母・古葉単体

そうなったら、途中でちぎれないように、
根元からしっかり抜いてあげましょう。
何だか、恐竜の爪みたいですね・・・。
posted by クラタ at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 03

花と緑の市民フェア・アンケート

先日行われた、花と緑の市民フェア期間中、
手づくりアロマ教室」に参加された方へお願いです。
ただいま、使用者アンケートを行っています。

アロマラボ・山本先生

1. 教室で使用したヒヤシンスの花を取り替える(取り除く)まで、
  何日置いていましたか?
  
2. その後、新しい花に取り替えましたか?
  (取り替えた場合)何度ですか?

3. シアバターには、どの程度香りが移っていましたか?
  (主観でOK。何かと比較した表現だとわかりやすいです。)

4. その他、ご意見・ご感想があればお聞かせください。


以上、am@atelier-michaux.comまで
メールにてご回答いただければ幸いです。

差し支えのない範囲で構いませんので、
ご協力よろしくお願いいたします。
posted by クラタ at 03:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 05 02

Muguet

「ミュゲ」=すずらん。

スズラン1

もう終わっちゃいましたが、5月1日はすずらんの日でした。
フランスでは、この日町中にすずらんが売られ、
愛する人や家族、お世話になっている方に贈る習慣があります。

花屋さんから離れていることなど、いろいろ条件はあるようですが、
花屋さんでない人も、この日だけはすずらん売りに早変わり。
誰でも売ることができるそうです。

すずらんをもらった人は、幸せになると言われていて、
結婚式には、花嫁に贈られるというロマンチックなお花。
この「すずらんの日」の習慣が、最近は日本でも根付いてきています。

切り花や鉢物で売られているのは、ほぼ「ドイツすずらん」。
丈夫な上にとっても香りがよく、鉢物の姿もかなりかわいいです。
「日本すずらん」もあり、北海道や高山など冷涼な気候向きの
野生種で素敵ですが、数が徐々に減っているため貴重な存在に。

スズラン2

それにしても、近寄って見れば見るほど、不思議な形。
まんまるのつぼみがはじけると、縁だけがクルンと反り返るなんて、
その瞬間を見てみたい・・・!誰がこんな技を仕込んだのか・・・。

写真のすずらんは、2つの花束になっています。
かなり私事ですが、実は5月1日に入籍をするつもりだったので、
それに関わって下さる方たちに、感謝の気持ちを込めて
すずらんの花束を用意していました。

「つもりだった」というのも・・・、書類不備でGW明けまで
延期になってしまったからなのですが(!)、
明日(今日)両家へご挨拶に行くので、朝ラッピングして、
幸せをおすそ分けしに行ってきます♪
posted by クラタ at 02:47 | Comment(10) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 04 27

花と緑の市民フェア・ご報告

花と緑の市民フェア、無事終わりました!!
ご来場いただいた方々、誠にありがとうございました。
どこまで本気か不明ですが、推定来場者2万4千人だそう(笑)。

市民フェア・藤

今回の展示テーマは、「かおり」。
各ブースでそれぞれ香りを使った展示空間が作られていました。

竹だとか・・・。

市民フェア・会場1

バラだとか・・・。

市民フェア・会場2

たくさんの花々で飾られ、あっという間に会場は出来上がり。
そのかわり、お花のイベント設営現場とは信じがたいほど、
激しい怒号が飛び交っていましたが・・・。

例年に比べると、不況で驚くほど出展数が少なかったようですが、
それでも、みやこっめっせ最大のイベントというだけあって、
オークションなどの恒例イベントや無料配布プレゼントを
目指して来られてる方など、リピーターの方は多かったです。

市民フェア・アロマ教室1

そして手づくりアロマ教室はというと、みなさんかなり飲み込みが早く、
今までで一番スムーズに進行していました。
講義はいいから、早く箱を開けたーい!とウズウズするみなさん。

市民フェア・アロマ教室2

着々と、黙々と、作業を続けます・・・。

市民フェア・アロマ教室3

こちらも、あっという間に出来上がり。
器用な方ばっかりで、ほとんど補助なく作っていただけました。

市民フェア・アロマ教室4

みんなのアイドル、ジョージもママと一緒に来てくれましたよ。
みなさんも、おつかれさまでした!!
posted by クラタ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 04 23

最近

京都市花き振興協会のブログも書いています。
京都発信のあらゆる商品を扱っているKOTOTOKIさんの
ご厚意で掲載させていただいています。

よろしければ、どちらもご覧下さい!!
posted by クラタ at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 04 07

麦蘭(ムギラン)

家の軒先にかかっている、ムギランです。

ムギラン1

ムギランは、チランジア風蘭(フウラン)と同じく着生植物です。

着生植物は、単に足がかりとして木の幹にくっついているだけで、
寄生植物のように樹木から栄養を吸収したりはしません。
水分は空中から吸収しているため、その効率を上げるために、
葉を厚くしたり、茎を太くして、乾燥時に備えて水分を蓄えています。

ムギランの名前の由来である、麦粒のように見える粒々も同じ役割で、
「気根(きこん)」という、空気中に出ている根っこにあたります。
そこから小さい葉っぱが一枚ずつついて、小さい黄色の花も咲きます。

またムギランは、芝生やオリヅルランと同じ仕組みで、
「匍匐茎(ほふくけい)」または「ランナー」と呼ばれる茎で
つながっているので、はがそうとすると全部一緒についてきます。

ムギラン2

こちらのムギランは「ヘゴ板」に並べられ、糸で固定されていました。
ヘゴとはシダ植物の一種ですが、細い茎のまわりが「不定根」で覆われ
その根っこ同士がからみ合って太い幹のようになったものを、
板や棒に加工して着生に使われてきました。

不織布のように隙間が多いので、保水性・通気性がよいことと、
その隙間を縫って根っこが中へ入り込んでいくため
植物が着生しやすいことから、利用されてきたものです。

現在は、ワシントン条約で「絶滅のおそれのある野生植物種」に
指定され、保護の対象となって輸入量が計画的に定められているため、
ヘゴ板の流通量は格段に減り、値段も高くなっているようです。

その代わりに、コルク材がよく出回っていますが、
コルクには保水性がなく、隙間がないため根っこも入り込めません。
ただ、腐りにくいという利点があり、好まれています。

たまに、ランなどが吊るして栽培されているのを目にしますが、
とても理に適った方法で、着生植物は水に加えて空気が大好きです。

鉢植えとして根を囲うのではなく、風通しのよい場所に吊るしたり、
樹木に着生させたり、こうして板に取り付けたものを壁掛けにしたり。
あとは、湿り気を見ながらたまに水やりができればオッケーです。

地域によって、冬場は室内に取り込む必要もありますが、
だんだん気温も上がってきたこれからの季節なら、
ブランコみたいに外でユラユラしてるのが、おたがいに気持ちよさそう。

ちなみに、陸上で生活する植物のうち、
10%以上が着生植物だというから驚き・・・!
posted by クラタ at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 03 31

魔法の鉢

しばらくバタバタとした日が続き、あまり更新できないまま
いつの間にか今日で三月も終わりです。
明日からは四月となり、それぞれの春が始まります。
気を引き締めて、新しい年度に入れるようにしたいです。

先日、「魔法の鉢」を作ってきました。
教えて下さったのは、大野月子先生。

大野月子先生

もともと、先生という呼び方はどちらかというと苦手なんですが、
この方の場合はむしろそう呼びたい!と思うほど、
とにかく、チャーミングで謙虚な方でした。

まったく偉ぶった振る舞いもなく、気負いもなく、
引かれているからこそ、ますます押したくなるのでしょうか・・・。
いやいや、本当にすごいことをなさっているのです!!

ではまず、何をもって「魔法」の鉢なのか。

1 焼かずに自宅で作れる
2 どんな形にも加工できる
3 通気性がよく高山植物が元気に育つ
4 土に還る

魔法の鉢1

手作り鉢を何度となく夢見てきたような方たちは、
そんなバカな!!と叫ばれるかもしれません。
しかし、画像上部に見える石のような鉢こそが、まさにそれ。

実は、新聞紙とセメントでできています。
材料を混ぜながらひたすらこねたものはまだ水気が多く、
型にはめて成形するので、型によって形や表情が変わります。

魔法の鉢3

何だか見覚えがあるような・・・?
そうですそうです、プチプチです。

魔法の鉢4

これは、段ボールの型。

夏の暑い京都でも高山植物を育てたいという思いから
考案された、この鉢で育てられた植物たちは、
一瞬目を疑うほど健康で、いきいきとしていました。

山野草が似合うような自然石の感じが基本ですが、
工夫次第でさまざまにアレンジできるので、
和風じゃない植物にもかっこよく合わせられそうです。

材料に顔料などを入れ、色付けしているので、
色もいろいろできます。

魔法の鉢2

これは、鉢が固まってから青い顔料をのせているそう。
桜を育てるための大きい鉢も作ったとおっしゃってました。

そして、陶器の鉢と決定的に違う点は、土に還るということ。
特にこの点で、専門家からも注目を集めています。
普通粘土というのは、ある一定の温度以上で焼かれると変質し、
水に入れても土には戻らなくなります。

そのため、はるか昔の陶磁器が発掘されたりしますが、
魔法の鉢はちゃんと土に還り、しかも寿命があります。
セメントの割合が少ないため、数年経つとポロポロ欠けたり、
割れやすくなっていき、そこからが本領発揮です。

セメント=粘土+石灰岩
新聞紙=木材パルプ

もともと自然原料のため、寿命を迎えた鉢を細かく砕いて
土に混ぜ込めば、培養土として使うことができ、
内容的にも土中水分のバランスをよくする配合です。

こんなに優れた鉢なのに、登録商標などがないことから、
作り方が自由にネット上で紹介されたりしています。
大野先生は「しゃあないなー。」と、ちょっぴり寂しげなご様子。

なので、私は声を大にして言いたい!
たとえ最初はネットを見て作り始めた人でも、
気に入って二つ目を作る時には、必ずこれを買ってくれと!!

魔法の鉢づくり
     大野月子(著)・森和男(監修)
     小学館 2006 Amazon

一般の書店ではすでに絶版になっていることもあって、
古書扱いで10,000円ほどの高値で取引されていた事実を知り、
「そんなんいっぱいあるし、電話してくれたらなー。
うちなら1,800円で買えるのに。」と笑っておられました。
どこまでも、優しい・・・。

ほしい方は先生か出版元へ直接ご連絡を!
面倒な方は、私へご連絡いただければ取り継ぎます。

本には、いろいろな作り方から、鉢を土へ還す方法、
魔法の鉢で植物が元気に育つ科学的な解説まで載っていて、
ひいき目を抜きにしても、充実した内容になっています。

京都府八幡市のご自宅にはすさまじい数の鉢と、
それに入った植物が並べられている光景は、圧巻!!
事前予約制で一般にも公開されているため、
今度お邪魔する約束をしました♪
posted by クラタ at 23:36 | Comment(5) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ

2010 03 22

ジロウ

先週の木曜日に、永眠いたしました。

短い生涯ではありましたが、この場をお借りして、
お世話になった方々へ心からお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

ジロウ1
(コタツに入って、ネコが主人公のアニメを見ているところ。)

おやすみなさい。
ジロウ2
(お昼寝しているところ。)
posted by クラタ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ