2012 06 19

5/13 フロリハナの会

5/13 flow perfume. flow... N°2 Florihana フロリハナ

6月はイベント続きでなかなか報告できずにすみません!
もう1か月前になりますが、フロリハナの会。

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flowing に行く時は、いつも展示をチェックしてしまいます。
前回は井上香奈さんの個展、ニライサーカス「彼方とコチラ」。
サーカス団の物語を描く油絵作品で、
独特のタッチによる植物画が、特にスキです。

今回は、ROGGY KEIによる「BUT COUTURE」展でした。
人が思いつかないもの、ビックリするようなものを作りたいという
二人の洋服はビックリするほどかっこよく、
個性的なのに、意外と日常にもハマります。
扉にさり気なく貼られたフライヤーも、スキがない。

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そしていつもの場所では、フロリハナ蒸留所のたくさんのアイテムが、
行儀よく並んでみなさんをお出迎え。

テーマは、「香りの集め方」です。

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あらら。
約二名、10時半スタートだと思われていたようで、ゆっくりめのスタート。

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この日は、水蒸気蒸留法の実演です。
チャッカマン持って、ニヤリ。

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銅製の立派なものでなくとも、ご家庭で簡単にできます。
ガラスの小さな装置と、ドライのジャーマンカモミールを使用しました。

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通常の水蒸気蒸留というと、植物を蒸し上げますが、
これは茹で上げるタイプ。

あっ、二人も合流してる(笑)。

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みなさん、写真を撮ったり、メモしたり。
どうしたら、目に見えない香りを捉えられるのか、勉強中です。

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火をつけて、全部セッティングして、氷を入れたら、あとは待つだけ。
仕上がりは、レッスンが終わるころのお楽しみ。

アンフルラージュやその他の抽出法についても、
少しレクチャーしました。

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ではいよいよ、みなさん独自のアイテムを作りましょう。

たくさんある精油や芳香蒸留水の効能を見ながら選んでいきますが、
好きな香り、心地いい香りというのが一番重要です。

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ネコのマーキング対策に消臭を兼ねたルームスプレー、
気持ちが安らぐ化粧水など、芳香蒸留水をブレンドされる方たち。

よく眠るためのオイル、花粉症を楽にするオイル、
お出かけ用フレグランスオイルなど、植物油に精油を加える方たち。

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むむむ。。。と悩まれながらも、
みなさんそれぞれにオリジナルブレンドを考え、
それぞれにピッタリの香りが出来上がりました。

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最後に、フロリハナ蒸留所の話、グラースの話、
ゆっくりスライドを見ながらティータイムです。
少人数にしただけあって、いつもよりゆったり時間が取れました。

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さてさて、あの水蒸気蒸留はというと、、、ジャジャーン!!
できてました!!

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カモマイルというのが、ラテン語で「大地のりんご」を意味するように、
カモミールは甘いりんごの香りがします。
水滴がついたところを嗅いだだけでも、りんごの香り〜♪

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上がった水蒸気を冷やして集めただけで、
香りが集められるって、不思議ですね。
無色透明なので、余計にそう感じます。

みなさんのリアクションも面白かった〜(笑)。

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しばらく残っておしゃべりしていたら、
記念写真を撮ろうということに。充実の笑顔に、安心しました!

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この日は全員お一人様で、全員初対面の方同士でしたが、
終わる頃には、みなさんすっかり仲良しに。
そういう光景を見てるだけでも、幸せをもらえます。

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ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!!
flowingのみなさんも、ありがとうございました!!

そして、フロリハナ製品についてですが、
すでに受注販売を開始しています。
オンラインショップにアップする作業に手が回っておらず、
直接お声かけいただきながら、個別に対応している状態です。

6月10日までのご注文分は、今日フランスより到着しましたので、
順次お届けさせていただきますね!
次回〆切は25日を予定していますので、お届けは7月上旬になります。

フロリハナ公式サイトに掲載されている商品は、
すべて取り寄せ可能ですので、
詳しくは am@atelier-michaux.com までお問い合わせ下さい。

7月のイベントにも、早くもご予約いただきありがとうございます。
ようやく詳細をアップしました!
興味のある方は、チェックしてみて下さいね〜

・大阪編 「大人の学び」七月のラベンダー - Lavande de Juillet
・京都編 flow perfume. flow... N°4 Lavandula
posted by クラタ at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 05 09

4/15 ジャスミンの会

4/15 flow perfume. flow... N°1 Jasminum ジャスミン

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当日の様子をご紹介。
flowing KARASUMA 平間さん作の看板がお出迎えです。

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朝の準備、やさしい光に包まれながら、
やさしい空気が流れています。まさしく、フローな感じ。

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まずは、Masamiさんのレッスンからスタートです。

ジャスミンの品種の違いや、ジャスミンの香りの効能のお話。
静かでゆったりとしたMasamiさんの声が、
まだぼんやりした午前中の脳に響いていきます。

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みなさん、メモを取りながら真剣。

アロマテラピーを志したきっかけや
まわりの方の体調が変化していった様子など、
ご自身の体験を交えながらお話をしていただきました。

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目を閉じて香りを感じたり、きき鼻(右か左か)を探ってみたり、
いつもと違う使い方で感覚も動かして。
ジャスミン精油の印象を、みなさんにも語っていただきました。

そして、ジャスミンオイルの制作。
グレープシードオイルにジャスミンとイランイランの精油を加えます。

精油の場合、原料になっているのはモロッコなどで採れる
少し大きめのオオバナソケイというジャスミンです。
かつては、グラースの町でもたくさん栽培されていました。

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オイルに精油が落ちる瞬間って、本当にきれい。

みなさん、精油や制作されたオイルの香りをかぐごとに
表情がゆるみ、やわらかな笑顔に変わっていくのがよくわかり、
ジャスミンの香りの力を、あらためて感じました。

Masamiさんも、この日のために時間を割いて準備を進め、
金沢から始発で駆けつけて下さり(参加者二名の方も金沢から!)
本当にありがとうございました!!

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ここでバトンタッチして、アンフルラージュ体験です。

今回は、手に入りやすく育てやすい
ハゴロモジャスミンをご用意しました。

オオバナソケイなどと似た香りで、
パルファムクリュでも香りを集めやすいお花。

満開の時、小さい部屋に鉢を置いていると、
むせるぐらいに甘く強い香りですが、flowing の空間には
ふんわりと漂う具合でちょうどいい。

産地の違う二種類をお持ちしましたが、
育て方や環境で、香りの質、花の色や大きさがまったく違います。
少しの変化でも、すぐに花に影響が及び、
同じ精油を作るのが、いかに繊細で難しいことかがよくわかります。

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くんくん。

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プチプチ。

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香りをかぎ分けながら、ジャスミンの花摘みを行っていただきました。
みなさんの後ろ姿が、偶然ウェーブに(笑)。

実際の現場でも、ジャスミンの花は手摘みで収穫されます。
だからこそ手間がかかり、高価なものに。
でも、手摘みの風景っていいですね。

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モクセイ科ではなく、キョウチクトウ科ですが、
スタージャスミンもお持ちしてみました。

ハゴロモジャスミンの甘い香りに比べると、
すっきりさわやかな香りです。
ウェーブがかった花びらも、かなりキュート。

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ジャスミンの香りや花姿は、昔から憧れの的。
ジャスミンと名のついた、ジャスミンでない植物は意外とあります。

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三種類のお花からお好きなものを選んで
たっぷり収穫していただいた後は、
アンフルラージュの仕込み作業。

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はじめての方も、そうでない方も、
みなさん和気アイアイと楽しんでいただけたのが
本当にうれしかったです!

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みなさんそれぞれに、ジャスミンの香りに思い入れや記憶があり、
お話を聞かせていただくだけでも勉強になりました。

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今回のレッスンでお伝えしたかったのは、
意外と身近なところにアンフルラージュと同じような技法が
潜んでいるということ。

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その一つが、ジャスミンティーの製造方法です。

今では合成香料を加えたものや
飾りのお花を混ぜるだけのものが多くなっていますが、
本来は茉莉花(まつりか)というジャスミンを大量に使っていました。

夕方につぼみを摘み、茶葉と混ぜて発酵させると、
夜になって少し膨らんで香りが出てきます。

時々かき混ぜて空気に触れさせながら、
ひと晩、香りを茶葉に吸着させた後、花がらをすべて取り除いて
茶葉を乾燥させる、といった行程を繰り返していました。

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この香りづけの方法は、薫花(シュンホァ)と呼ばれ、
新しいお花と何度も取り替え、油脂に香りを吸着させていく
アンフルラージュととてもよく似ています。

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繰り返しによって香りがついていきますが、
ジャスミンティーの場合、作業によって茶葉が傷んでしまうこともあり、
香りのいい新鮮なジャスミンなら、5-6回ほどの薫花が適切のよう。

flowing さんのご近所、La melangee さんのジャスミンティーは、
そんな薫花が6回繰り返された良質のもの。
ぜひ、みなさんにも味わってもらいたいと思い、
今回特別にスイーツにしていただくことになりました。

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そのスイーツ、平間さんから解説です。

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パティシエ加藤さんの手により、ミニパフェになりました。
ジャスミンティーで作った寒天、ミントのジュレ、桃のムースの組み合わせ。
挿し芽で育ったミントもおまけに。

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そのお味はというと・・・最高においしかった〜!!

鼻に抜けていく香りが品よく、
もう少し味わいたいと思っているうちになくなっちゃいました!

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その他にも、グラースで偶然見つけた、ジャスミンの本、
フロリハナ蒸留所の芳香蒸留水や植物油もご紹介。

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ミショーショップも開催していたので、
三浦侑子さんの野菜たちも、光を浴びて気持ちよさそうでした。

ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!!

そして、Masamiさん、flowing KARASUMA スタッフのみなさん、
お手伝いいただいた塩村さん、佐藤さん、鞍田さん、
お写真を提供していただいたリカさん、ありがとうございました!!

と、盛りだくさんの内容だったので、当然時間も足りず・・・。
今週末の5月13日に、続編の N°2 を開催します。
前回のブログ

テーマは「香りの集め方」。
アンフルラージュでは説明しきれない、水に溶ける香りのことも
お話してみたいので、簡単な水蒸気蒸留法を実演します。

そして、フロリハナ蒸留所の芳香蒸留水や植物油を
実際にブレンドし、ご自分の肌質や体質に合った
多用途のウォーターやオイルを作っていただきます。

定員を超えてもご参加いただけそうなので、
ご都合つく方は、ぜひ遊びに来てみてくださいね。

レッスン詳細はこちら
posted by クラタ at 16:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 05 01

N°2 Florihana フロリハナ

5月になりました。
青々というにはまだ早すぎる、黄緑色した萌芽が
いとおしいこの時期が、一年で一番好きな季節です。

まったりもったり空気が温かく湿り気を帯びるまで、
一瞬の合い間、すっきりした風を感じられるせいなのかも。

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↑ フロリハナ蒸留所敷地内の野生ラベンダー。真っ白なんて見たことない!

イベントページにはすでに(やっと?)アップしてますが、
5月13日に 'flow...' N°2 を行うことにしました。

今月のテーマにしようかな、と目論んでいたカモミール。
種まきと発芽が遅れて中旬の出荷は難しいと聞き、
お休みにしようとしていたところ。

N°1 に来て下さった常連さんのNさんから、
「グラースの話、もう少し聞きたかったなー、本もたくさんあるし。
フロリハナさんの製品もいろいろ使ってみたいです。
来月、その両方にしましょう!」との提案。

「それはいいかも!」ということで、実現したリクエスト講座です。

せっかくなので、私も以前からしたかったことをプラスしようと、
アンフルラージュは今回お休み。
代わりに、香りを集める最も一般的な方法、
「水蒸気蒸留」をみなさんにご覧いただきます。

アンフルラージュや精油の説明をするために
毎回、口頭でさらっと触れていた「水蒸気蒸留」ですが、
世の中的には、アンフルラージュよりずっとずっとメジャー。

でもはじめて聞かれる方は、実際に見ていただかないと
きっとイメージしにくいはず!と感じていたので、
蒸留器ともいえないほんとに小さなものですが、
どういう原理なのかを、いつもより詳しくご紹介します。

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天候や環境に大きく左右されるため、よくワインにたとえられますが、
質のいい精油や芳香蒸留水を生み出すことの、果てしない難しさ。
ふんだんに愛情を注がれ生まれ得た製品の、真の役割。

生きた植物の姿が目の前にあらわれるぐらい
奇跡のように自然で美しいフロリハナ蒸留所の香りは、
私にいろんな思いをもたらしてくれました。

そんな思い入れ深い香りを、みなさんに感じていただきつつ、
その方の体調や体質に合わせたオイルや化粧水作りを行います。

続きはまた。

そういえば!まだ N°1 の様子もアップできていませんが、
会場のflowing KARASUMAさんのブログ
ゲストのMasamiさんのブログでは、直後にご紹介下さってます(汗)。
(私ももう少し落ち着いた頃に・・・!)

ミショーショップは、会期一旦終わりましたが、
flowing さんが一部商品を常設して下さることになったので、
お近くに立ち寄られた際は、ぜひ覗いてみてくださいね。
(入口入ってすぐ右側スペースの棚)

レッスン詳細はこちら
posted by クラタ at 08:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 04 14

シークレットショップのご案内

京都の桜はほんとにきれい。
満開をすぎ、徐々に桜吹雪、花いかだ、葉桜に変わってきました。
個人的には、花びらが絨毯のように散った姿(花むしろ?)が好き。

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さて、明日の「flow perfume.flow...」ですが、
シークレットショップをオープンします。

2月からオンラインショップを始めたものの、
実際に商品を手に取っていただく機会がないので、
みなさんにも実物を見てもらいたいなーと思っていました。

明日に向けて、flowing 平間さんとそんな話をしていたら、
トントン拍子に一日ショップを開いてみることに。

平間さんも私も、思いついたらすぐやる!タイプなので、
「じゃあいつか」とか「また次の機会に」という言葉は
まったく出てきませんでした(笑)。

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ほんとにぶっつけ本番なので、どうなるかわかりませんが、
今回は実験ということにして、楽しもうかなと。

京東都さんの盆栽和片や、三浦侑子さんのガラス野菜、
チョコにお花が散りばめられたCHOC'FLEURSなど、
ほとんどの商品をご覧いただけます。
(Manger関連商品は、6月のローズレッスンまでお預けです!)

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レッスン内の時間だけでなく、多分(?)閉店までやってますので
気になっていた方、近くを通りかかられた方は、
ぜひ遊びに来てみてくださいね。

オンラインでもまだ紹介していない
三浦侑子さんのシークレットアイテム、
「キノコ」と「カブ」も持っていきますよ。

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「ネギ坊主」の「坊主」にも似た、
カッティングがキレイな「キノコ」。

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自立する上、横に何か並ばせることもできます。
フィギュアとか植物とか。

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そして、かわいいからと、あなどることなかれ。
すごい技術が結集しつくした、「カブ」。

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ぐにょんと曲がったしっぽまで、
ちゃんと後からつけてある抜かりのなさは、流石です。

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よーく見てくださいね。
ほんとに丁寧で、しっかりと考えられた手仕事なんです。

ウィンドウショッピング、エアーショッピング、
なんでもウェルカムです。
すごいなーと思って見てくれるだけで、ちょっとうれしいかも。

どなたでも、お気軽にお越しくださいませ!

会場などの詳細はこちら
posted by クラタ at 02:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 04 12

私が香りにこだわる理由

(今日はちょっと長いです。)

かなりゆるやかなペースではありますが、
アトリエミショーの活動を始めてから、一年ほど経ちました。

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↑ グラースで滞在していたシャンブルドット(民宿)からの眺め。ここがすべての始まり。

この一年間は、公私ともに新しい出会いが多く、
「何のお仕事されてるんですか?」と
聞かれることがしょっちゅうありました。

そのたびに、何とか自分なりに答えようと、
いつも大変な苦労をしていたように思います。

花を売るなら花屋、香りを教えるのはアロマの先生と、
通常職業には名前がついています。
それが、私の場合はない。

職業はおろか、ミショーの活動さえも
作ってるのか、売ってるのか、教えてるのか、つないでるのか、
説明のしようがない。

雲をつかむような私の話に、わかるようなわからないような反応の
やり取りを、相当な回数繰り返してきました。
「わかりにくいことにこそ本質がある」と、励まして下さる方も。

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↑ グラースの歴史書。香料植物を栽培していた当時の様子がうかがえる。

けれど、どうしてこんなに説明が大変なのか、
自分でも不思議になり、考えこんでもみました。

― 何をしているかを 自分でわかっていないのか
― 仕事や職業を語ることに 抵抗があるのか
― 自分の関心が マイナーすぎるのか
― 単純に 説明が下手なだけなのか

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↑ 国際香水博物館内のアンフルラージュ再現展示。

今回、南フランスの小さな町、グラースへ行って、
その謎が少し解けました。

うちの旦那さんは、言葉の世界で生きている人なので、
ある現象や状況を言葉に置き換えることがとても得意で
そのために生きているともいえます。

いよいよ今週末から始まる
flow perfume. flow...」も、彼が名付けの親。

私は言葉が苦手なので、ついダラダラ書いてしまったり、
話がチグハグになって、うまく説明できないことも多い。
だから、言葉できちんと表現できるなんて、素晴らしいなーと思います。

だけれども、世の中には言葉に置き換えられないこともたくさんある。
私はその言葉にできない部分を、
言葉ではない形で伝えたいのかもしれません。

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↑ グラース近くのコーソール高原。野生のラベンダーやタイムなどが見られる。

アンフルラージュを生み出したグラースの町は、
世界的に知られる香りの町。
かつてこの場所では、たくさんの香料植物が栽培され、
数多くの名香が世に送り出されていきました。

さまざまな大人の事情で、その面影は失われつつありますが、
それでも「アンフルラージュ(enfleurage)」を知っている人の割合は、
他の町とは比較できないように思います。
(発音がとっても難しく、なかなか通じないこともありますが…!)

グラースへ向かうまでは、「アンフルラージュ」さえ通じれば、
私は「アンフルラージュを教える人」という職業を得ることができ、
「何をしていますか?」という質問にも
明快に応えられるはず!と、ちょっとワクワクしていました。

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↑ コーソール高原にある、フロリハナ蒸留所の外観。

事実、とても話が通りやすく、驚いてもらえたことも確かでした。
それが「どういうことなのか」よりも「何をどのぐらい使っているのか」など
具体的な技法や材料について話が弾み、ふるさとの味を
地元の人たちと楽しむような幸福感を味わうことができました。

けれど、それで「何をしているのか」に対する答えを
満たせたわけではなかったのです。

私は、香りを集めて販売しているわけではなく、
アンフルラージュの講師を育てているわけでもない。
もちろん、それに近いことをしてはいるんですが、
もっと別の目的と理由があります。

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↑ 行ってビックリ!フロリハナはフランス人×日本人ご夫妻の会社でした!

私はこれまでの経験の中で、常に植物に助けられてきました。

植木屋では、木々のたくましさと優しさを学び、
花屋では、花々の華やかさと明るさに触れ、
香りの事業では、植物が放つ直接的な力を知りました。

私はもともと心身が弱めでしたが、
20代の半ばごろから植物に囲まれた生活を送っているうち、
いつの間にか、自分を「健康」と思えるようになっていました。

それにはいろいろな経過がありますが、
今思えば、香りも深く関係していたように感じています。
私は植物に救われ、育てられたという実感。

その実感こそが、今の活動につながっています。

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↑ グラース市街地にある古書店。

植物に触れることで、人は変わる。

ただ、その触れ方によっては、
逆のベクトルを向いてしまうこともある。

そのことを言葉で伝えるのは難しく、もちろん個人差もあります。
詳しいことは直接植物に触れてみてもらった方が早い!ということで
香りを嗅いだり、食べたりすることを、ミショーを通して提案しています。

いろいろ整理した結果、こんなことを初対面の人に数分で説明するのは
私には不可能だということにも気付きました。

香りそのものもまだ解明されていない点が多く、
説明できない部分を含みもっているからこそ、魅力的でもあります。
私もそれに倣おうかな、という結論(笑)。

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↑ 植物関係はあんまり扱っていないという言葉にめげず、店内を物色。

そんな植物の力を実感している人はたくさんいて、
週末に来て下さる、Masami(マサミ)さんもその一人。

現役バリバリの薬剤師さんでもあるので、植物の香り成分それぞれが
どんな薬理効果をもっているのかという知識にも精通されています。

でもそれよりも何よりも、周りの人たちが植物の香りで
どんどん元気になっている事実こそが、
Masamiさんを動かす原動力になっています。

そして、植物の香りを取り巻く状況は、このところ急激に変わっていて
日本国内でも、医療に取り入れられる機会が増えてきました。
そうなると、ますます香り(精油)の品質が問われてきます。
フランスへの旅では、そういう意味での素晴らしい出会いもありました。

Florihana(フロリハナ)の製品とそれらを生み出す方々です。
香りの濃度が全然違うので、使った時に植物の姿が見える。
Masamiさんのジャスミンオイル制作用に
精油を持ち帰ってきたので、みなさんにもお使いいただけますよ。

ジャスミンの精油は、高価だということよりも
不安な気持ちをやわらげたり、明るくしてくれる効果があります。

香りや使用感だけは、ブログでお伝えできません。
芳香蒸留水や植物オイルなどのサンプルもお持ちしますので、
ご参加の方は、当日ぜひ試してみてくださいね。

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↑ シャンブルドットとフロリハナで見かけた貴重な古書を、奇跡的にダブルで発見!

また、フランスでは精油をお医者さんが処方しますが、
Herboristerie(エルボリストリ)といってハーブを専門に扱う
薬草薬局もあります。

漢方は独特の匂いをもっていますが、
ドライハーブは見た目も素敵で香りもよく、どことなく優雅。
症状に合わせたハーブティーをゆったり味わうことができ、
「薬を飲む」という精神的な負担も軽くなります。

私は現地でぜんそく症状が出ていたので、
気管支の炎症や咳に効くブレンドをお願いしたんですが、
スミレやカモミールなど、7種類のお花とハーブを入れてもらい、
色もかわいく味もおいしくて、大満足でした。

このハーブティーも、実際にご覧いただけます。

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グラース郊外にあるエルボリストリの薬草棚。

それから、今急ピッチで準備しているものがあります。
写真はまだ試作段階ですが、ミショーオリジナルの和綴じノートです。

ご近所で仲良くさせてもらっている、文學堂さん
(=盆栽和片京東都さん)と前々から企画していたものの、
詳細をつめきれず、結局ギリギリになってしまいました。

文學堂さんが作る和綴じノートは、
古くからある綴じ方の面白さに留まらず、
日本が誇る有名作家の手がけた小説の世界観を、
シルクスクリーンによって鮮やかに描き直しています。

内側には、丹念に選び取られた小説の中の一文が印刷された、
シンプルかつ細やかな構成。

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この和綴じノートを、今月よりミショーからも
月ごとに二種類ずつ発行させていただくことになりました。

初年度はシルクスクリーンではなく、TISSUと同じ二柄のプリント。
中の内容と、綴じ糸やしおりヒモの色が毎回変わり、
白地なので、塗り絵にしてカスタマイズもできます。

4月は、以下のテーマ。
同じ柄で、それぞれ12か月間のシリーズになります。

アンフルラージュ柄
・テーマ「ハゴロモジャスミン」
・アンリ・ミショー『プリュームという男』より一文
・香りの12か月「ジャスミン」

植木鉢柄
・テーマ「桜」
・鞍田崇『実生』より一文
・香りの湯「桜湯」

元々は「こんなのがほしー!」という単なる私の希望で
試作を作ってもらっていた、このノート。

それを実際に使っていたところ、
「売ってほしー!」と言って下さる方が意外と多く、
せっかくなら、植物のことが学べる読みものにしようと
月ごとに植物を変えて発行することにしました。

この完成品も、4月15日のレッスン時にお披露目予定。
文學堂さんオリジナルの『失敗園』ももっていきます。

主人の世話の仕方を不満に思った植物同士が、
口々に文句を言い合う、太宰治の超短編小説がモチーフです。
表紙デザインもとってもいい!ので、お楽しみに。

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そして、「flow perfume. flow...」は
会場となる flowing KARASUMA さん
全面的なご協力で成り立っている企画でもあります。

「大人の学び」の VADE MECVM.さんもそうですが、
外の風景や人の動き、光の移ろいが見える場所がとても好きです。
生きた植物と親しんでもらうのには、そういう場所が絶対に似合う。

というわけで、無理をお願いし、大きい窓が並んでいて
光や風がたっぷり入る、入口すぐのスペースが会場になりました。
しかも、11時半の開店より早い10時スタートなので、
シンと静かな気持ちのいい朝を、みなさんとご一緒できます。

徐々にお客さんが入って賑やかになった頃に、
私たちもワイワイとティータイム。
スイーツを味わってほっこりしていただきながら、
グラース報告として、スライドでいろいろご紹介しようと思っています。

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↑ flow perfume. flow...の会場風景。

今回のスイーツに、ジャスミンティーを素材として選んだのには、
実はアンフルラージュとの深いつながりがあり、
La melangee(ラ・メランジェ)さんのジャスミンティーを
指定させてもらったのにもワケがあります。
その辺りは、レッスンの中で詳しくご説明しますね。

さらに、ジャスミンティーの茶葉を使ってスイーツを作ってほしいという
私のワガママにも、flowing パティシエ加藤さんが見事応えて下さり、
スペシャルスイーツも無事完成しました!
担当の平間さんと加藤さんに、心から感謝です!!

いろいろ楽しみな「flow perfume. flow...」ですが、
告知もろくにできずバタバタしているうちに、
もう3日後になってしまったので、まだお席に空きがあります。

後日こちらのブログでもご紹介していきますが、
同じ企画は二度しない(できない)ので、
ご興味おありの方は、この機会にぜひご参加くださいね。

詳細はこちら

最後まで長文お読みいただき、ありがとうございました!
posted by クラタ at 09:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 04 04

N°1 Jasminum ジャスミン

flowing KARASUMA さんでまもなく始まる
新シリーズ 'flow perfume. flow...' の詳細です。

こちらのシリーズでは、植物の香りを生活に取り入れる方法を
月一回程度のペースでご紹介していきます。
テーマは、「季節の植物」。

いつもたくさんの人でにぎわう flowing さんですが、
しんと静かな開店前から、心地いい緊張感の中スタート。

2時間半のレクチャー&ワークショップの後は、
flowing パティシエさんによる特製スイーツを味わいながら
ワイワイおしゃべり(質問)タイムをお過ごしいただけます。

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4/15 flow perfume. flow... N°1 Jasminum

以前から、アンフルラージュ講座を行う際に
「この香りは何に効きますか?」というような質問を
たくさんいただいていました。

自分の好きな香りや心地いいと感じる香りに
どういった効果があるのか、みなさん気になっている様子。

そこで今回は二部制にして、一部の特別ゲストとして
アロマテラピー講師であり、現役薬剤師でもある
Masami さんにお越しいただくことにしました。

「アロマテラピーと薬、どう関係があるの?」と
一見不思議な感じがしますが、香りの成分を学ぶことで
身体の不調に役立てられることがあります。

初回の4月15日は、「ジャスミン」がテーマ。

ジャスミンの香りにどういう作用があり、
自分の生活にどう応用できるのか、一緒に学んでいきましょう。

さらに、ジャスミンの香りを集めた精油は希少なため、とっても高価。
その貴重な香りを使って、マッサージや塗り香水に使える
ジャスミンオイルの作り方も伝授していただきます。

Masami さんのブログはこちら

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そして二部では、おなじみのアンフルラージュです。
今が旬のハゴロモジャスミンを使って、香りを集めていきます。

ハゴロモジャスミンは、アンフルラージュの代表選手。
通りを歩いている時につい振り返ってしまう、
あの強くて甘い香りをそのまま閉じ込めることができます。

旬を逃すことなく、ポマードを作っておけば、
オールシーズンのヘアワックスとして、
秋冬の乾燥する季節にハンドクリームとして、
ふんわり香りをよみがえらせながら楽しめます。

ただいま、二産地で実験中。

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一つは、花びらが丸っこくて軸が赤いタイプ。

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見た目はかわいらしく、
香りはどちらかというと甘味が強いです。

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もう一つは、花びらが細く軸が白っぽいタイプ。

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見た目はシャープで、
香りも何となくスッキリしています。

アンフルラージュのお話とこのポマード作りの後は、
香りの町グラースをスライドでご案内できればと思っています。

今回の南フランスへの旅では、
日本で探してもほとんど見つからない、アンフルラージュの資料を
グラースの町からたくさん持ち帰ることができました。

当時の写真を見るだけでも貴重なので、
ぜひいろいろ閲覧してみてくださいね。

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そしてティータイムには、ジャスミン茶葉(香料ではなく
本物のジャスミンの花で香り付けされたふくよかな香り)を使った
スイーツを、パティシエさんがご用意下さいます!

ジャスミンティー寒天&ミントジュレ、桃ムースのミニパフェです。
写真は試作で、仕上げにミントを飾ります。
今回だけの特別メニュー!お楽しみに〜♬

イベント概要は、こちらから。
posted by クラタ at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | flow perfume. flow...

2012 03 26

× flowing KARASUMA

しばらくブログが滞ってしまってすみません!
(いつも、同じこと言ってるような…。)

hitofushiさんのワークショップも無事終わり、
(またレポートしたいと思います!)
南フランスに出かけていました。

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今回はアンフルラージュの故郷であるグラースの町も訪れ、
たくさんの収穫を得る旅となりました。

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香りが強い南フランスのお花を使って
アンフルラージュや押し花をしながら、

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なかなか日本では見つからない資料を集めるために
古本屋さんや美術館巡りをした結果、
たくさんの人や本に出会うことができました。

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フランスで「アンフルラージュ、知ってますか?」と聞いても、
知らない方がほとんど。

けれどここは、香りの町。
香りに関わる仕事をしている人たちは、みんな知っています。
そのホーム感にすっかり安心して、ポマードを紹介してみたり。

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知っているとはいえ、もう今はなくなってしまっている方法です。
日本で作ったポマードの香りをかいでもらったら、
とても驚いた様子で、いろいろと真剣に質問されました。

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中でも、Mさんが下さったキンモクセイの香りには、みなさん感激!!
フランスにはないやわらかい花の香りに、ウットリされてましたよ。

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偶然遊びに来られていた、有名香水会社のオーナー夫人まで!
みなさんのテンションの高ぶりに、香りへの深い愛情を感じ取りました。

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(↑コチラは、石を使った香水バカリ。面白いですね。)



と、いろいろあった10日間でしたが、
この新鮮な気分のまま、旅のご報告ができそうです。

以前から、「京都ではイベントされないんですか?」と
参加者の方からもお声かけいただいてたんですが、
このたび、京都初開催が決定しました!!

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公私ともにお世話になっている
flowing KARASUMA(フローイングカラスマ)さん
こちらで、植物、特にその香りに注目した新シリーズを
始めさせていただくことになりました。

タイトルは「flow perfume. flow...(フローパフューム.フロー...)」。
花から香りがあふれ出て、それを誰かが受けとめて、
次の何かが生まれる瞬間。

アンフルラージュに関わらず、植物の香りをもっと楽しむために
香りの心身への効果や生活への取り入れ方を
レクチャー&ワークショップ形式で
これから月に一回程度行っていく予定です。

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毎回、テーマはその季節のお花。
初回の4月15日(日)は、「ハゴロモジャスミン」です。
桜の陰に隠れながら、あちこちでこの花が甘く香り始めてますね。

ゲストや担当の方と一緒に、いろいろこだわりながらも
和気あいあいと内容を詰めているところです。
詳しくは近々お知らせしますので、お楽しみに!

イベント概要は、こちらから。
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