2012 06 02

× 永木卓

「大人の学び」の今回の展示には、
こんなガラスたちも登場してくれます。

作者は、永木卓(えいきたく)さん。
彼の感性に今、共振しています。

特別な香りを少しだけ入れておくための容器を
ずっと探していました。

誕生日や記念日にもらった花の香り、
幼いころの記憶から大切に感じる香り、
今の自分に必要だと思う香り。

たくさんではなく、強くではなく、
そっと少しだけ、自分のためだけに香りを発する何かを
大切に閉じ込めてくれる、小瓶や小箱のようで
自らは主張しない、寡黙な存在。

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「少しのbottle」

このネーミングと形に惹かれて近づいてみると、
そこには、ほんとに小さな小さな種や葉っぱ、針金やネジなど
普段は気がつかないようなあっけないものたちが
深いくぼみの中で眠っていました。

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栓になっているのは、色ガラス棒。
これを溶かして成形すると、色のついたガラス作品ができます。

制作過程で出た小さなかけらを削り出したものが、
大切なものを守る役目を新たに得ました。

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「その人の何かを閉じ込めてもらえたらと思って制作したボトルです。
思い出でも文字でも言葉でも。」と、永木さん。

永木さんが語らずとも、生まれ出たガラスたちから
すでにそんな声が聞こえてきています。

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「金彩の蓋もの」

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「銀彩の蓋もの」

今まで作ってきたポマードはさまざまな香りで、
中には特別思い入れをもっているものもあります。

たくさん管理するには、アルミ缶も使い勝手がいい。
けれど、これだけはきちんとした居場所を用意してあげたい。
そう思う香りが増えてきた時に、めぐり会えたイレモノです。

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これは表面に金彩、銀彩が施され、中はクリアのままですが、
丸いものや低いもの、くぼみがとっても小さいもの、
土台だけマットガラスだったり、いろいろです。

ひとつひとつ違うので、愛着もひとしお。

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「moss」

ポテッ、ツルッ、の中央に覗くmossの姿。
思わず笑いそうになります。

mossのためだけの家。
mossのためだけの大きさ。

このアンバランスが原因ですね、きっと。

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けれどよく見ると、ほんとに美しい。
電球のような女性のような、色白でなめらかな肌。

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小さい網が仕込まれているので、苔や培地を土台に
ちょっとした植物も入れられます。

ここで発芽させるのも、保育器に入れられた赤ちゃんのようで面白い。

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この網を外すと、中は空洞。
お花を入れたり、他の使い方をするにもイメージが広がります。

香りに偶然関わって、今はそちらがメインになっていますが、
これからもっと植物の居場所を増やしたり、
いろいろな素材で植木鉢を作りたいと思っています。

その一つが、ガラスでした。
「moss」や永木さんが生み出す作品たちは
それぞれがたくさんの可能性を秘めているように感じます。

そんな永木さんのガラスたち、
明日からVADE MECVM.Showroom #2で
一か月半の間、ご覧いただけることになりました。

どなたかの元にお嫁入りすると、
見ていただけなくなる一点ものばかりですので、
気になる方はお早めにお越しくださいね。

イベント詳細は、こちらから。
posted by クラタ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大人の学び
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