2012 01 28

明倫茶会番外編−民芸へのオマージュ1

2012年に入り、はや一か月が過ぎようとしています。

新年のご挨拶というにはもう遅すぎますが、
昨年は、Atelier Michaux の始動にともない、
多くの方々との出会いに恵まれた思い出深い年になりました。
公私問わず、お世話になったすべてのみなさまに感謝申し上げます。

年末年始にかけ、バタバタしていたんですが、
あまりにブログを書かないからか、心配するお声もいただくようになり、
また少しずつ時間を作って更新していきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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こちら、モランディの静物画のようで、とても好きな写真。

昨年11月のことになりますが、
Atelier Michaux のパートナーでもある鞍田崇が
京都芸術センターで「明倫茶会」の席主をつとめさせていただきました。
写真は、その時の一枚です。

芸術センターは旧明倫小学校でもあり、趣きのある木造校舎。
その最上階に、たしなみとして茶道が学ばれていた茶室があり、
様々な職業の方が席主となる「明倫茶会」が定期的に開かれています。

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今回は、国民文化祭に合わせた二日間の「番外編」でもあったので、
文化祭のテーマ「日常」に連動させつつ、
「民芸のオマージュ」というコンセプトで二人で組み立てていきました。

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ただ、全8席、計160名のお客様をおもてなしするにあたり、
とても二人の力では及ばず、それぞれの分野の方にご相談しながら
ようやく形ができあがっていったことを本当に実感しています。

写真は、石川奈都子さん

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照明を床の間だけに限り、光の移ろいを感じていただく趣向にしたため、
部屋は全体的に薄暗く、時間帯によっては手元があまり見えないほど。
その難しい状況の中、しかもお天気が不安定だったにも関わらず、
ため息が出るような静かで美しい写真をたくさん撮って下さいました。

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私たちの感覚をとてもよく理解して下さるので、
少ない会話で目的が共有できる、本当にありがたい存在でした。

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待合には、書家・華雪さんの「日」の文字。

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一時期、華雪さんは毎日「日」を書いていました。
強く感情が揺さぶられる日も、心穏やかな日も、何もない平坦な日も、
日々無心で書いては鉛の箱に入れることを繰り返した痕跡。

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華雪さんにとっては、それぞれが生々しく蘇ってくるような生き痕。

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しかし、その体験をもたない私たちには、どれも変わらない「日」。
どの日も均等に「一日」だったことを、書は淡々と私たちに知らせます。

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Michaux としても、お越し下さった方々へのささやかなメッセージとなる
「道端の雑草」をあちこちに配置しました。

緊張感の漂う茶席へ向かう道すがら、またお茶を待つ時間においても、
ふと笑みがこぼれるような、見慣れた雑草の存在。
私自身は「民芸」をそんな風に解釈しています。

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家の庭や、明倫小学校の中で見つけた植物。
雑草と雑器はどちらも人間がそう区別しているだけで、
どちらもれっきとした草であり、器。

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スケスケの葉っぱに、丸い玉がポツポツついたもの。
不思議ですが、これは私ではなく、自然が生み出した形です。
葉っぱに見える部分も含め、アオギリの実。

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意外とみなさん、たくさん見つけて下さったんですが、
そのことを話して下さる誰もが、
優しい顔をされていたのが印象的でした。
やっぱり子供と植物には、魔力が宿っているような気がします。

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続きは、また明日(?)。
posted by クラタ at 00:26 | Comment(1) | TrackBack(0) | その他イベント
この記事へのコメント
こんにちわ。由利です。昨年のイベントでおあいしましたがご記憶ですか?
リクエストありがとうございます。
奥様とは先にお友達になりました。
素敵な写真ですね。
とくに一輪の葉の写真が好きです。
穏やかな心になれそうです。
はなやかな色の花を日々レッスンで使うのですが、こんなはかなげでも凛とした空気を感じられます。
またいろいろ教えてくださいね。
Posted by 由利信子 at 2012 01 31 11:19
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