2011 09 30

10/15 家庭でできる植物ファクトリー

近畿大学農学部教授の林先生、再び登場です。

前回は香りのお話を中心にしていただきましたが、
林先生の元々のご専門は、植物工場。
香りのお話のつづきを待ち望む声をいただきながら、
今回はあえてちょっとひと休みして、
林先生のお仕事を知っていただく講座を設けました。

前回とのつながりも踏まえ、
植物サンプルとして、香りのいいハーブを使います。
うまくいけば、アンフルラージュへの利用も期待できますが、
ここでの主役は、香りそのものよりも「育て方」。
植物の性格を理解し、身近に楽しむ方法を考えていきます。

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植物工場というと、室内で効率よく安全な野菜を作るための
施設として知られ、最近では、植物工場で作られた野菜が
スーパーなどでも普通に並ぶようになってきました。

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けれど今、「電力」を使って育てることそのものに
抵抗がある方も多いのではないのでしょうか。
かくいう私も、その一人。

ただ、それだけで一蹴してしまう前に、もう少し深めて考えたい。
新しく生まれる技術には、生まれてくるだけの理由や背景が
かならず存在しています。

今回は、植物工場の全貌を知っていただくために、
一部内容を変更し(DMには「実演」と記載)、
みなさんにも体験を行っていただくことになりました。

どういった目的で、どういった材料を使っているのか。
種まきや水やりのポイントも詳しく解説していただきながら、
ハーブを種から育てるワークショップです。

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●気になること その1 ― 余分な電力がかかるのでは?

 研究や実用の段階では、種から全て人工照明で栽培していますが、
 家庭で取り入れる際に、そんな決まり事はありません。

 もちろん、広い畑やお庭をおもちだったり、光の入る明るいお家、
 のびのび育てられる環境であれば、全く必要ない話。
 ただ、日当たりの少ないお部屋やオフィスビル内など、
 昼間も照明をつけて生活している場面は多くあります。

 本当なら、日本中の窓を大きくして、光が入るようにしたい。
 でも今の社会を急に変えるのは難しい。

 どちらにしても電気をつけざるを得ない状況なら、
 そのエネルギーを有効に使って、
 植物を育ててみませんか?という発想です。

 もちろん、エネルギーを生み出す方法、
 住宅やオフィスにおける採光の仕方など、
 少しずつ社会をよりよく変えていくことも目指しながら。



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●気になること その2 ― つまり、植物工場って何?

 光以外に特徴的なのは、培地。
 簡単にいえば、繊維のかたまりのようなものです。

 培地とは、土の代わりに根をつなぎとめる役割をもち、
 専門的な知識が必要な土に比べ、
 簡単に栽培できるように改良されています。

 これは人工照明に限らず、太陽光を使った温室栽培でも
 すでに利用が進んでいます。
 手軽に育てることで、家庭内食料自給率を上げたり
 栽培に親しむきっかけにもなるかもしれません。
 
 そして、自分で育てられるので、
 農薬を使わないで済むことが最大のポイント。
 現在の植物工場では、化学肥料が主流ですが、
 徐々に有機養液の実用化が始まっています。


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今、近畿大学の実験室で育てている野菜の写真を
林先生が送ってきて下さいました。

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これは、レタスの発芽の様子。

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そして、食べられるぐらいに育ってきた、いろんなレタスです。

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キャベツまで。

このキャベツに使っている培地(最初の二枚の写真も)は、
ポリエステル生地を作る時に出る切れ端から作られています。
(サンドイッチを作る時に出るパンの耳のようなもの。)

毎月廃棄される切れ端は、実に23万トンだとか!!
それを転用してできた繊維です。

エネルギー問題も確かに深刻ですが、
自分たちの生活をまずは足元から見直す必要も。

10/9のレシピと同じく、
和出さんのイラストが入った栽培カードをただいま作成中。
水やりや種まきなど栽培のポイントが
その理由とともに、理解できる内容になっています。

農薬を使っていないハーブの苗も
お持ち帰りいただけますので、種からでも苗からでも
チャレンジしていただけますよ。

何のハーブにしようか考え中・・・。
食べられるもの、育てやすいもの、好きなもの。
もしもリクエストがある方は、ご一報くださいね。
事前に、質問も受付けていただけるそうです!

まだ空きがございますので、気になる方はお早めのご予約を。
イベント詳細はこちらから。
posted by クラタ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大人の学び
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