2010 08 05

植物中心主義

自分がいつの間にか相手の意のままに行動している
と、感じることはあるでしょうか?
大好きな異性や、尊敬する親や先生、高圧的な上司など、
人間関係においてはよくあることかもしれません。

では、相手がもの言わぬ赤ちゃんや動物、植物だとしたら?
私たちは、自分の意思で世話をしているような気がしますが、
結局、親心や愛情などで相手の欲求を満たしているとしたら、
それはもしかしたら、相手に動かされているのかも。

最近、花の香りを相手に仕事をしているので、
花がなぜ・いつ・どこで・どのように・どんな香りを出すのかを
考える機会が増えました。
それは、花そのものの存在意義でもあります。

その手がかりとなるのは、対象。
花の場合は、虫になります。
どうすれば、虫を呼び込めるか。
効率よく生き残れる方法とは。

一時期、「なぜ人は花を愛でるのか」というテーマで
いろんな見識をもった方々の議論があり、注目していましたが、
はっきりした答えは出ませんでした。

その頃、読んでいたのがこの本。

欲望の植物誌
     マイケル・ポーラン(著)・西田佐知子(訳)
     八坂書房 2003 Amazon

結局、虫に限らず人間も、
植物に動かされているのではないかという考え方。

この時期、花人の川瀬敏郎さんとお話する機会もあり、
こんな考え方はどうかと試しに伝えてみたところ、
うーんと唸ってあまりピンとはこられていない様子でした。

川瀬さんは、「花における生と死」を突き詰めて模索しながら
花を生けてらっしゃる方ですが、「生ける」のと「育てる」のとでは、
同じ「生かす」作業であっても根本的に異質なものかもしれないと、
そのとき感じたのを思い出しました。

切り花と庭木の違いにしても、
香料と本物の花の香りに違いにしても。

植物のためにせっせと世話をしたり、生き続けるように守ったり、
植物のことを考えるのに費やす時間が長くなる中で、
「これはもしや・・・」とハッとするような瞬間があるのかなと、
最近、同じような言葉や作品を目にするようになって感じました。

植物はヒトを操る
     いとうせいこう × 竹下大学(対談)
     毎日新聞社 2010 Amazon

世界的にも有名なトップブリーダーの竹下大学さんも、その一人。

ブリーダーとは育種家のことで、
植物同士を交配させて新種を生み出したり、
より強く美しい個体を目指して、品種改良を行っている方です。

少し現実離れした話にも聞こえますが、
徐々に植物の数が増え、朝夕の水やりに植え替えや施肥で
なかなか家を空けられない今の生活を考えると、
そして、ペットを飼っていた頃の同じような状況を省みると、
植物や動物の生存競争にすでにハマっているのかも・・・?
posted by クラタ at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/39996626
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック