2010 05 14

葵祭

京都では、フタバアオイはわりと馴染み深い植物で、
ご近所の世界遺産、下鴨神社のご神草であり、
ご神紋として祭器の模様にもなっています。

ただし、現代的な感覚でハートに見えるのは誰しも同じなのか、
フタバアオイがモチーフの縁結び守りも、今は人気商品です。

  (下鴨神社公式サイトより)
  昔は「あふひ」と書き、「あふ」は「会う」、
  「ひ」は神さまのお力を示す言葉であり、
  「神さまの大きなお力に巡りあう」植物が
  「あふひ」=「葵」であると言い伝えられています。


葵紋・二葉

下鴨神社・上賀茂神社には、賀茂家の氏神が祀られていて、
この紋は、そもそも賀茂氏の家紋でした。

今は伝統行事となっている、賀茂家と朝廷が始めた「葵祭」は、
別名を賀茂祭・二葉祭ともいい、人や馬、車や道具など、
ありとあらゆるものがカツラの枝とフタバアオイの葉で飾られます。

この葵祭は毎年5月15日に行われているので、
お天気さえよければ、明日開催されます。

また、下鴨神社は「糺(ただす)の森」という原生林を有しています。
樹齢600年にも及ぶ樹木が存在し、東京ドーム3個分ほどの
広さをもつ、貴重な社叢林(しゃそうりん)地帯です。

かつては、フタバアオイも数多く自生していたようですが、
鴨川の護岸工事により地下水位が低下したことで
林床が乾燥していき、大幅に減少してしまいました。

台風被害や人間による植樹、踏害やゴミのポイ捨てなど、
さまざまな要因により自然植生を失いかけていましたが、
史跡や世界遺産の指定を受け、今は保護活動が進んでいます。

私は、夏に糺の森で開かれる「納涼古本まつり」が大好きで、
木々が生い茂る明るい緑の中でゆっくりと本を選ぶ、
あの贅沢な時間を思い浮かべただけで、
暑い最中でも、ひんやりと涼やかな気分に浸れます。

葵紋・三葉

もう一つ葵紋といえば、水戸黄門で有名な徳川家の家紋。
フタバアオイにも、まれに三つ葉があるようですが、
これはフタバアオイをモチーフにした、架空のデザインらしいです。
葵を用いたことから、徳川家は賀茂家の末裔ではという説も。

そして、忘れてはならないのが、出町 ふたば
明治32年創業の、豆餅で有名な和菓子屋さんです。
初めて食べた時は、そりゃあもう感動しました。

フタバアオイと関係があるかどうかは謎ですが、
ぜひ一度、ご賞味あれ。
行列必至、売り切れご免。
posted by クラタ at 02:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のいろいろ
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