2010 04 11

WHEN THE ROOT CHILDREN WAKE UP

そして、問題のアメリカでは・・・。

WHEN THE ROOT CHILDREN WAKE UP 2
     ヘレン・ディーン・フィッシュ(文)
     ジビュレ・フォン・オルファース(絵)
     Frederick A. Stokes Company 1930

ヘレン・ディーン・フィッシュが英訳する際に、
原作とは違う雰囲気で新たに書き下ろし、タイトルも変えられ、
フレデリック・ストークス社から1930年に出版されました。

WHEN THE ROOT CHILDREN WAKE UP 3
     ヘレン・ディーン・フィッシュ(文)
     ジビュレ・フォン・オルファース(絵)
     J. B. Lippincott Company 1941

その後、同社がリッピンコット社に買収されたことを受け、
再出版される際に、多少表紙の変更があったようです。

THE ROOT CHILDREN
     ナネット・ニューマン(文)
     ジビュレ・フォン・オルファース(絵)
     Franklin Watts 1978

最近、近所の古本屋で偶然見つけました。
こちらの作者であるナネット・ニューマンはイギリス人で、
子どもの頃から女優業をしていたようです。

夫は映画監督のブライアン・フォーブスで、有名なところだと
『紳士同盟』など、彼の作品に多く出演していました。
さらに多才な彼女は作家活動も続けていたらしく、
これは彼女の7作目にあたるそう。

フランクリン・ワッツという、ニューヨークにも支社のある
ロンドンの出版社から発行されていました。

フィッシュと同じく、文章は物語調に書き換えられています。
邦訳版と同じ箇所を抜粋してみます。

  The Earth Mother sits
   In her room 'neath the tree.
She plans and she ponders
     While drinking her tea.
   The children rush in
When their work is complete-
  New outfits they've sewn
 From their heads to their feet.

フィッシュの文章はまだ読んだことがありませんが、
石井さんの訳文を見る限り、少しずつ内容が違います。

The Story of the Root-Children
     ジビュレ・フォン・オルファース(作)
     Gryphon House 1980 Amazon

作者がジビュレ・フォン・オルファースとしか書かれていませんが、
英訳版のようで、前回登場したFloris Booksも全く同じ装丁です。

WHEN THE ROOT CHILDREN WAKE UP 1
     ヘレン・ディーン・フィッシュ(文)
     ジビュレ・フォン・オルファース(絵)
     Green Tiger Press 1988

フィッシュ版の復刊本??

When the Root Children Wake Up
     オードリー・ウッド(文)
     ネッド・ビッティンガー(絵)
     Scholastic Press 2002 Amazon

ここまでくると、ほとんど原型をとどめていませんが・・・。

MOTHER EARTH AND HER CHILDREN
     ジビュレ・フォン・オルファース(作)
     ジークリンデ・シェーン・スミス(キルト刺繍)
     ジャック・デイヴィッド・ジップス(訳)
     Breckling Press 2007 Amazon

オルファースの絵が、キルト刺繍になっています。

もうほんとに、キリがないほどどんどん出てきて、
表紙かわいさに追いかけ始めたら止まらなくなってしまい、
終わりが見えなくなってきたので、ここで書かせてもらいました。
超マニアックでごめんなさい・・・。

いつか、原作(ドイツ語のわかる方と一緒に)と
フィッシュの英訳版を読むことができたら、
この長かった旅も結末を迎えられるような気がします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!
posted by クラタ at 23:54 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物の本
この記事へのコメント
いろいろ教えてくださってありがとうございます。私は子どもに昔、生野幸吉さん訳の「ねっこぼっこ」を買いました。転居などでかなり絵本は処分してきましたが、これだけは大好きで持っています。友達がシュタイナー関係の方で、やはりこの本が好きで貸したら帰ってきません。(笑)そこで彼女にプレゼントしようと探しましたが、訳が気に入りません。読めなくても原書の方がマシとアマゾンで取り寄せましたら、これがミニ版。どうりで安かったです。ネットは得意ではありませんので、今、ロンドンに旅行で来ていますので帰るまでに古本屋に行ってみようと思います。私は文学に疎いもので何も知りませんが、やはり訳が気に入らない方がおられることに同胞意識を持ち、嬉しくなりました。失礼いたしました。感謝をこめて。
Posted by さつき at 2013 08 24 21:59
さつきさん、はじめまして。

それはそれは、喜んでいただけてよかったです!
古い記事を介してこうやって会話できるなんて、
何だかタイムスリップのようですね。

ロンドンで、ステキな古本との出会いに恵まれますように。
こちらこそ、お読みいただき感謝です!!
Posted by クラタ at 2013 08 28 09:57
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