2010 03 26

愛知県立芸術大学

日本を代表する建築家、吉村順三氏設計の
愛知県立芸術大学キャンパス増改築に対して、
県知事に実施反対を嘆願するための署名運動が拡がっています。

アーティストが活躍する空間や時間を作り出す、
アートコーディネーターの森桜さんがご紹介下さいました。
(なんと素敵なお名前でしょう!)

普段は本当に温厚なやわらかい印象の方ですが、
ご主人が近代建築を研究されていることもあり、
今回ばかりはご夫婦揃って黙ってはいられないご様子です。

愛芸1
キャンパス鳥瞰図

こちらのキャンパスは、「愛・地球博」が行われた公園に隣接する、
愛知県の長久手町というところにあります。
私も一時期、この辺りに住んでいたことがあり、
とても他人事とは思えませんでした。

地球博開催時に周辺環境との調和が取り沙汰された通り、
まわりは深い緑に囲まれ、中庭には芝生が広がり、
建築と木々とのコントラストがとても魅力的な学校で、
現代アーティスト・奈良美智さんの母校でもあります。

愛芸3
講義室棟(昼の様子)

愛芸4
講義室棟(夜の様子)

着工(建設開始)が、1965年のこと。
その後、何期かにわたって工事が進められ、
敷地内にはたくさんの木々も植えられてきました。

自然に見える木々が、実は植樹によるものだということです。
10〜45歳と樹齢は様々ですが、すでに大木になってもいます。
この辺りはもともと砂防林で、砂と粘土の交互層だったため、
第一期の植樹は、ほとんど育たず枯れてしまったそうです。

それを改善するために、植え穴を深く広く取って、土を取り替え、
水はけがよくなるよう排水設備を整えたりという努力があって、
現在の姿になっていることは、覚えておきたい事実です。

愛芸2
音楽学部棟

この他にも、魅力的な建築とそこから見える風景が
数多く存在しますが(白黒画像カラー画像)、
前出の講義室棟と体育館以外は取り壊されるというのです。
→計画案はこちら

理由は、生徒・学科・設備の増加に際する増改築の必要、
それから、耐震構造の強化ということだそうです。
本当に方法はないのでしょうか?

今、あちこちで重要な建築物が容易に取り壊され、
取り返しのつかない現実が、私たちの身に起こっています。

人のこころに触れる文化を守る社会であってほしい、
文化を下支えするための経済・法律であってほしい、
と切に願います。

この署名運動は、今月いっぱいで終了するそうで、
週明けには郵送しなくてはなりません。

もし、これをお読みになられて賛同していただける方は、
明日3/28(日)までに、am@atelier-michaux.comへ
お名前とご住所をご連絡下さい。
(多少の遅れなら追加できます!)

軽井沢の山荘1

ちなみに、吉村順三氏の代表的な作品は、「軽井沢の山荘」。
自身が所有していた山の中の別荘です。

軽井沢の山荘2

今も、多くの建築家がこの場所を訪れています。



追記

ご協力下さったみなさま、本当にありがとうございました!

その後もじわじわとご連絡をいただいたりしていたので、
あらためて事務局へ問い合わせてみました。

状況としては、今年の2月に長女の吉村隆子さんが
愛知県副知事に2000名分の署名を手渡されたところだそうです。
現在は、継続して追加分を集めている段階らしく、
一旦3月末で〆切という話もありつつ、どうやら延長になるようです。

なので、引き続き集めていこうと思っていますが、
やはり自筆が必要ということなので、直接お会いした時か、
お書きいただいたものをメールかFAXでという形になります。

もちろん、吉村順三記念ギャラリーへ直接の郵送でも構いません。
どうぞよろしくお願いいたします。
posted by クラタ at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物の建築
この記事へのコメント
署名まだ間に合うでしょうか⁈
わたしも懐かしく、思い出のある場所なので。
ぜひ署名を(vov)
Posted by nitachan at 2010 03 30 13:57
nitachanさん

ありがとうございます。
もう一度事務局に問い合わせたところ、
まだ大丈夫だそうです。

自筆が必要みたいなので、また今度。
詳細、追加しておきます。

思い出深い土地やしねー。
Posted by ミヤマエ at 2010 03 31 14:06
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