2010 03 22

MATERIALISM

VERTICAL GARDEN 後編です。

materialism1

場所は、京都市上京区・同志社大学の近くにあります。

三代伝わる機屋さんで、帯地を製造・販売されていたひなやに、
まだお若い伊豆藏直人社長が新たに立ち上げられた
MATERIALISMというラインのショールームです。

ひなやは帯地から始まり、自然染色を主に独自のテキスタイルを
次々発表されていて、伊豆藏明彦会長の肝煎りでスタートした
織物や染色の研究は今も続き、アポロという円形の織機で
作られた筒状の布地は、アート作品にもなりました。
そのような革新的な姿勢が、世界各地で共感を呼んでいます。

その一人、NYのファッションデザイナー
Susan Cianciolo(スーザン・チャンチオロ)は、
2003年から継続して、ひなやから生地提供を受けています。

彼女は、ブランド立ち上げ時の1995年からを変わることなく、
素材を再利用したり、使わなくなった生地を刻んで再加工したりと、
モノへの愛情を一貫して持ち続け、活動してきました。

今ようやく時代が追いついてきたせいか、
最近改めて脚光を浴び始めているように思います。

Susan Cianciolo1

2010年春夏テーマは「The Wisdom of Flowers(花の知恵)」。
オリジナルレシピによる「FLOWER RESTAURANT」を
限定オープンさせたり、愛娘がライラックちゃんだったりと、
植物はかなりお好きな様子です。

Susan Cianciolo2

そのチャンチオロの目に留まったのが、ひなやの生地。
クオリティもさることながら、オーガニックな製法、手仕事の技術、
製品のもつ力に魅せられて、交流を深めていかれたようです。

そんなひなやの今後を担う直人さんはかなり気さくな方でしたが、
パリのオートクチュールファッションを基礎とされていて、
現代アートにも関心が高く、AKIHIKO IZUKURAブランドから
新たな展開へ移行するための気迫を強く感じました。

その一環として、ショールームの改装が行われる際に
取り入れられたのが、VERTICAL GARDENでした。

VERTICAL GARDEN 1

冒頭の写真に見えるドアを開けたらすぐ正面にあり、
ガラス張りなので外からも見られます。
昨年冬に竣工し、もうすぐ初めての春を迎えるので、
成長はまだまだこれからですが、少し花も咲き始めていました。

VERTICAL GARDEN 2

パトリック・ブラン自身が設計に携わる場合も
その土地の在来種は必ず取り入れるようですが、
こちらも元々庭に植わっていたものをいくつか使われていました。

室内ということもあり、この後どんな風に育っていくのか
十二分に注目したいところです。
土日祝以外なら、どなたでもお気軽にということなので、
みなさんぜひ、遊びにいらしてみて下さい。

担当の大森理恵さんから、本当に丁寧なお答えをいただけるので、
気になることなどあれば、質問もしてみて下さいね。

materialism2

外階段にも、整然と並べられた鉢の行列が。
こっちのひっそりとした感じも好き。

Susan Drawing

スーザン・チャンチオロから贈られたというドローイングも気になる。
RESTAURANTにちなんでの作品??

ここで紹介している以外にも、MATERIALISMでは
映像作品とのコラボレーションで異分野との交雑を図ったり、
衣服への実験的なアプローチから、テキスタイルという枠を超えた
作用を探ってみたり、さまざまな試みを楽しんでおられます。

今はお忙しくもう少し先になるようですが、今後機会があれば
このショールームスペースを使った個展も考えてらっしゃるとか。

染色工房へも数十名の芸大生がこの春入社されたそうで、
若手が育つことでますます変身を遂げていきそうな
ひなやと直人さんの動向を継続して追っていきたいと思います。
posted by クラタ at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 植物のアート
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