2010 03 17

VERTICAL GARDEN

直訳すると、「垂直の庭」。
フランス国立科学研究センターで植物学者を務める
Patrick BLANC(パトリック・ブラン)氏が開発した
「植物の壁」に付けられた名前です。
(英語版「Walls」、仏語版「Les Murs」をクリックすると作品へ。)

Quai Branly

VERTICAL GARDENは、パリのQuai Branly(ケ・ブランリ)美術館
外壁で飛躍的に有名になりました。
今では世界中に広く知れわたり、個人邸の内壁(うらやましい!)や
ショッピングモール、ホテルに高速道路の側壁など、
ありとあらゆる分野に進出して、その美しさを誇っています。

壁面緑化というと、今ではさまざまな工法がありますが、
こちらは土を一切使わないのが大きな特徴です。
そして、「エコ」などという一過性の合言葉のようなものとは
一線を画し、より生物学的なアプローチを目指して作られています。

彼は幼い頃から植物に興味が強く、実験を繰り返していたそうで、
研究者となってからも、熱帯雨林を中心にフィールドワークを行い、
(どんな虫に刺されても平気な強靭な身体を持っているとか・・・!)
植物が土のない岩や木で、地面から独立して生きることに着目。

そして、鉄フレーム+分厚い塩化ポリビニールシートの構造に、
植物用ポケットを作った不織布を取り付ける工法を完成させます。
水は岩場から流れ落ちるような感じで、液肥の混ざったものが
上部から自動潅水され、メンテナンスは年に数回で済むのだとか。

ここで一番重要になってくるのが、植物の選定。
日陰や屋内、炎天下など、それぞれのシチュエーションに適応する
植物を使うことで、仕上がりもその後の状態もまったく違います。
そういった理由から、彼はその土地固有の植物を多く用います。

Casa BRUTUS
       マガジンハウス
       2009.JULY vol.112 Amazon

最近までの自宅写真を『Casa BRUTUS』で公開していましたが、
たくさんの植物と動物が同居している驚異的な空間でした。
彼が設計した新しいオフィスは、床下がガラス貼りの巨大水槽で、
そこからまた、部屋中に植物が支配していく予定なんだとか。

そして、このVERTICAL GARDENは、日本でも見られます。
一番有名なのは、石川県の金沢21世紀美術館にある『緑の橋』。

緑の橋

その施工に携わった金沢の四緑園という会社がこの工法を
商標登録していて、すでに数件完成させています。

まずは四緑園の運営する、G-WING'S gallery

G-WING\'S gallery

さらに昨年末、京都にも1件設置されたと知り、
早速見に行ってきました。

(↑つづく)
posted by クラタ at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 植物のアート
この記事へのコメント
え?
京都ってどこ?どこ?
Posted by fudo at 2010 03 18 09:56
fudoさん

それは、つづきをお読みくださいね(笑)。
Posted by ミヤマエ at 2010 03 18 23:08
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